2017年7月18日 (火)

販売員   タカスギシンタロ

 販売員  タカスギシンタロ

 客はショーケースの商品をあれこれ眺めていた。
「これはどう使うんですか?」
 彼女は干しエビを指さした。わたしは白手袋で干しエビをつまみ上げ、説明する。
「そのまま指にはめてピンキーリングとしてお使いいただけますし、シンプルなゴールド・チェーンに通せばペンダント・トップとしても素敵ですよ」
 女性はなるほどとうなずきながらも、ちらちらと別の商品に目をやっている。しかしわたしは気づかないふりをする。
「これはまたずいぶん大きいですね」
「伊勢エビの海鮮蒸しですね。こちらはベルトのバックルなのですが、インパクトのある髪留めとしてご利用なさるお客さまもいらっしゃいます」
 なるほどねと彼女はうなずく。しかし心が伊勢エビにないのは明白だ。
「えっと、あそこにあるあれは……」
「ああ、あちらですか」
 わたしはなるべくさりげないしぐさでぶら下がったエビフライを手にとる。
「良いものですよ」
 そう言いながら彼女の耳に当てる。傍から見てもときめきが伝わってくる。
「実はこれ、ちょっと秘密があるんです」
 衣の一部を外すと、中からほんのり赤みを帯びたエビが現れた。彼女の顔がぱっと明るくなる。鏡を見ながら満足げな様子だ。彼女はぽつりとつぶやく。
「なんだかおいしそう」
 彼女とわたしは笑い合った。
「これ、いただきます」
「ありがとうございます。タルタルソースはおつけしますか?」
「お願いします」
「お箸は?」
「お箸はけっこうです。あ、レシートも」
 彼女はレジ袋をぶら下げ、店を出た。入れ違いに着飾った女性が入ってきた。その瞬間、客の関心がテナガエビにあることを確信する。
「いらっしゃいませ」
 わたしは深々とお辞儀した。

2017年6月13日 (火)

【募集】ホラー超短編


  超短編を募集します。
  東京の三軒茶屋にある「まんがの図書館ガリレオ」で夏に開催予定のホラーフェアの一環として、超短編の募集を行います。大賞受賞作品は素敵な賞品が授与されるほか、ガリレオ新聞に掲載されます。くわしくは募集要項をご覧ください。

■■「ホラー超短編」募集要項

■500文字以内の超短編を募集します。(少しくらいなら字数オーバーしても可)

■募集テーマ:ホラー超短編。広い意味で怖いお話をお送りください。

■選者:タカスギシンタロ・白縫いさや・ガリレオ社長

■各賞:大賞・ガリレオ社長賞・タカスギシンタロ賞・白縫いさや賞

■ごほうび:大賞受賞作はガリレオ新聞に掲載の上、ガリレオ一日フリーパスが進呈されます。また各賞受賞作はガリレオHPに掲載されます。

■投稿方法:件名を「ホラー超短編」として、kotorinokyuden01@mac.comまでメールにてお送りください。作品タイトル、筆名、作品本文をお忘れなく。

■しめきり:2017年7月17日(月)

■発表:7月31日(日)ガリレオHP、ガリレオ新聞、当ブログにて。

※ご投稿いただいた方には三日以内にタカスギシンタロから返信のメールをお送りいたします。返信がない場合は届いていない可能性がありますので、この記事にコメントするか、twitter(@kotorigun)等でお知らせ下さい。

2017年5月23日 (火)

【発表】「もうすぐオトナの超短編」タカスギシンタロ選

◆◆◆作品発表

  「もうすぐオトナの超短編」タカスギシンタロ選の選考結果を発表します。
  最優秀賞・優秀作品の本文は、後日、フリーペーパー「コトリの宮殿」増刊号に掲載します。フリーペーパーを手に入れにくいひとのためには、大きめの画像をブログに掲載予定ですのでおたのしみにお待ちください。
  また優秀作品に佳作を加えた超短編作品集を、2018年に電子書籍として出版予定です。そちらもご期待ください(作者の方々へは編集開始前にまたご相談申し上げます)。
  それでは作品の発表です。記事の最後の方に寸評も掲載しておりますので合わせてどうぞ。


□□自由題部門

□最優秀賞
『素敵なおはなし』   白縫いさや

□優秀作品
『ひも』 山下鏡馬
『日時計の町』   はやみかつとし
『お』   葉原あきよ

□佳作
『誕生』   たなかなつみ
『園』   穂坂コウジ
『龍の鱗』   春名トモコ
『スマホの精』   海音寺ジョー


■■兼題部門(三題噺「広場」「大人」「本」)

■最優秀賞
『謎』   穂坂コウジ

■優秀作品
『朗読会』    春名トモコ
『言わぬが花』   千百十一
『メーデー』   タキガワ
『春の窓』   元木一人
『卒業』   松岡永子

■佳作
『水のみ広場』   といじま
『あいについて』 空虹桜
『ゴクサイコウサテン』   南風野さきは
『快晴のち雷雨の予報』   氷砂糖
『an uprising』   胡乱舎猫支店
『いずれ』   佐多椋


◆◆◆評

□□自由題部門

□最優秀賞

『素敵なおはなし』   白縫いさや
 思えば誰もが世界の紐の「端」なのかもしれない。自分が世界の一部である、あるいは世界そのものであることに気づいたものだけが発見できる世界の端っこ。その端と端がねじれながら結ばれるとき、世界は閉じながら奇妙な美を出現させる。現代の童話ともいうべき素敵なおはなしです。

□優秀作品

『ひも』 山下鏡馬
 目眩がするような魔術的作品で、最優秀作品にしようかと悩んだのですが、いかんせんいくら読んでも読み終わらないし、いまだに読み続けていますたすけて。

『日時計の町』   はやみかつとし
 太陽の季節移動とともに、街そのものが傾斜するという壮大なイメージの作品。影を失うことで実体も存在感を失ってしまう儚い世界にもかかわらず、ゆらゆらと不思議な熱を帯びていて魅力的です。

『お』   葉原あきよ
 おじさんやおじいさんの頭につく「お」ははたして御なのか伯なのか叔なのか小なのか? いやいや「尾」なのかもしれない。頭に尻尾がくっつけば、既成概念がくるっと輪になってひっくり返る。そんな、かわいくもひねくれた快作。

□佳作

『誕生』   たなかなつみ
 人の生は、自分の言葉を獲得しようとした瞬間からはじまるのかも知れない。本作の言葉と自己との強力な結びつきに共感しました。

『園』   穂坂コウジ
 「象の鼻で眠る蛇」とはなんなのか。奇妙な動物のイメージの連鎖が、いつしか官能の世界へと連れて行ってくれました。


『龍の鱗』   春名トモコ
 ガラスでできた桜の花びらの音楽的な響き。そしてその由来がまさか墜落した龍だとは。美しさのなかに静かな恐ろしさも含んだ大きな作品。

『スマホの精』   海音寺ジョー
 スマホの精、何の役にも立たないよ。でもなんかほっとする魅力にあふれた作品です。

■■兼題部門(三題噺「広場」「大人」「本」)

■最優秀賞

『謎』   穂坂コウジ
 この世界には謎がある、あるいはあった、という感覚は誰しも持っているのではなかろうか。しかし通常は日々の生活のなかでその謎が何だったかさえ忘れている。しかし本作ではその謎が、ある日突然、懐かしい顔を見せる。この物語は冒険のはじまりであると同時に死の予感でもあり、つまり超短編的な衝撃に満ちている。

■優秀作品

『朗読会』    春名トモコ
 この作品のカタカナ部分だけを抜き出して読んでみましょう。ココナッツ、アコーディオン、ペンギン、ヤシ、ピンチ、タコ、ペタペタ、ブーゲンビリア……。ほら、読みたくなったでしょう?

『言わぬが花』   千百十一
 ガイドブックの奇妙でほのぼのとした観光案内から、Webマップのストリート・ビューへ移行するやいなや、にわかに世界が不穏な空気感を持って迫ってくる。緩急を生かして見事。

『メーデー』   タキガワ
 すずらんの香りが物語全体を包んでいる。だからすずらんに支配されたこの世界では、その花が鈴の音を鳴らしたとしても全く違和感を感じない。すずらん、そして子どもたちのメーデー。五月のさわやかさが極まった作品。


『春の窓』   元木一人
 この物語にはいくつか不思議な背景がある。なぜ窓の外の広場では焚書が行われているのか。なぜ本が自意識をもっているのか。どちらも幻覚であるとすると、今度はノックもなしに入ってきた母親の存在がにわかに揺らぎ出す。二重三重に幻想の罠が張り巡らされた作品だと思います。


『卒業』   松岡永子
 110文字という短さのなかで破綻なく三題噺を完成させる筆力に脱帽です。タイトルの「卒業」はただの卒業ではなく、ひとつの世界の終わりのように感じます。

■佳作

『水のみ広場』   といじま
 「なんだろう?」と思わせるタイトルで、しかもその名の由来がちゃんと説明されるところに誠実さを感じます。短さのなかに暖かさを感じる作品です。

『あいについて』 空虹桜
 主人公の語りがぐいぐいと速度感を増していき、最後に炸裂するところが快感です。

『ゴクサイコウサテン』   南風野さきは
 風船に満ちた広場の、風船が存在しない空隙の部分が、不思議な存在者として浮かび上がるイメージが象徴的です。

『快晴のち雷雨の予報』   氷砂糖
 お題の「広場」「本」「大人」の使い方が、それぞれ必然的で見事です。大人になれない少年少女が本になってしまう世界が、心にぐさっときました。

『an uprising』   胡乱舎猫支店
 なんだろうこの謎めいた設定は……とぐいぐい引き込まれる作品。半自立行動式の武器がかっこいいです。「大人」の使い方に工夫があります。

『いずれ』   佐多椋
 奇妙な儀式に興味を持ちつつ読み進めたところで、最後の最後に本を括弧つきの《本》にすることで、本そのものの存在を謎めかしてしまうところにぞくっとしました。

2017年4月17日 (月)

【発表】回文超短編

■■回文超短編の選考結果を発表します。

■三田たたみ賞(イベント大賞) 『俺と彼女と回文』 といじま

■松本楽志賞 『そして夢現は回り続ける』 たなかなつみ

■千百十一賞 『さようなら私たち』 葉原あきよ

■タカスギシンタロ賞 『悪訳』 佐多椋

■たくさん点をあつめたで賞  『悪訳』 佐多椋

※そのほかの成績上位作品

『はじまり』 胡乱舎猫支店
『タナカノカナタ』 はやみかつとし
『こねこ』 国東
『5月を通過後』 空虹桜
『だいたいたいだ』 穂坂コウジ
『啓蟄の候』 松岡永子

■■評

■三田たたみ

『俺と彼女と回文』 といじま …… ラノベ的でかわいい。
『さようなら私たち』 葉原あきよ …… 回文がいい感じに盛り込まれてる。
『こねこ』 国東 …… ぬこさまかわゆす。
『5月を通過後』 空虹桜 …… 大人の恋愛っていい。
『紳士的やりとり』  海音寺ジョー …… 擬音語が楽しげ。
『うたう子らの祈り』 よもぎ …… 一人称が自然。
『だいたいたいだ』 穂坂コウジ …… 落語っぽいオチ。
『松岡永子』 啓蟄の候 …… 不思議な感じ。
『悪訳』 佐多椋 …… 回文が一番好み。
『はじまり』 胡乱舎猫支店 …… ホラーと回文のギャップが面白い。
『そして夢現は回り続ける』 たなかなつみ …… 詩的な感じ。
『タナカノカナタ』 はやみかつとし …… 回文とのギャップがシュール。

■松本楽志

『そして夢現は回り続ける』 たなかなつみ …… えくぼをぼくへ。ねだるたなかなつみ 綱かな? 樽だね。

■千百十一

『さようなら私たち』 葉原あきよ …… 入っている回文の最後のものが、無理がなくて詩としても美しい。作品の構造自体も、回文のように最初の出来事と最後のできごとがつながっていて、真ん中で軸になる飛躍もあり、綿密に考えられていると思います。この企画でこの回文ができ、この作品ができて良かったなあという気になりました。

『だいたいたいだ』 穂坂コウジ …… 最初の一行が枕、最後の会話がオチというミニ落語になっているんですね。このお話自体が極楽落語。とくに、最後の回文を回文そのままの形で出さずに、読者が「ああ、あの」と分かって脳内で言ってしまうように仕組んだのが、オチとして落語らしいのではないでしょうか。

『悪訳』 佐多椋 …… 力技のような回文。よくぞ、この文字列から意味を抽出して超短編にまで持って行ったものです。しかも、一読して不自然にならないように全体を不自然な文体で書くという逆転の発想ですが、主人公の抱える欠落感と舌足らずな言葉が合っていて、成功していると思います。

『はじまり』 胡乱舎猫支店 …… 「監視カメラ」の語をひっくり返しただけでこんな面白い回文に! いい言葉をみつけられたなあ、という、してやられた感があります。さてどう進化するのか、といった時に、カメラとしての機能から全く離れた進化をさせたのも、面白い発想でした。しかも、監視カメラのまるで人を狙っているような不気味さと、しっかり繋がっていて無理がありません。

『タナカノカナタ』 はやみかつとし …… 突き抜けたバカバカしさで楽しませていただきました。表題以外の回文の入れ方が無茶といえば無茶なのだけど、そこが目的地ではなくて彼方は空っぽというのは、回文をひねりすぎて何でも逆さまによむのがふっとアホらしくなる境地、でしょうか。「どのタナカだよ」という突っ込みに、「突っ込むところがそこですか」と突っ込みつつ、N.タナカが誰か分からなかったけれど、西荻には分かる人がたくさんいそうな気がします。

『うたう子らの祈り』 よもぎ …… 色彩の強い作品が並ぶなかに、ふんわりした色合いのつつましやかな佇まい、と感じました。

『啓蟄の候』 松岡永子 …… 夢の水位、浮御堂。おだやかなやりとり。何とも幸福感があって、季節外れの宝船にふさわしいと思いました。

■タカスギシンタロ

『悪訳』 佐多椋 …… 作中の回文「《主》、手に血の跡。レムの母、『母』の群れとあの地にて死ぬ。」が象徴的でしかも意味がよく分からない。その異様さをテキスト全体に拡張して、たどたどしく切断された世界をみごとに表現したと思います。

『さようなら私たち』 葉原あきよ …… 回文「十は鳴かず、私の遺体の下、わずかな羽音」がすばらしい。この回文をまずつくってから物語を展開したのかと思ったら、そうではないらしく、順を追って創作したとのこと。もはや回文師の域。

『はじまり』 胡乱舎猫支店 …… 静かな怖さをたたえた本文に、いきなり挿入された「監視カメラメカ進化」の回文が、世界の奇妙さをさらに増幅して怖さアップ。

『そして夢現は回り続ける』 たなかなつみ …… 「ダンスは済んだ」はずなのに、回文のウロボロス的円環が悪夢を回し続けている。回文の回転性をうまく物語に取り入れていると思いました。

『うたう子らの祈り』 よもぎ …… もしかすると「かあちゃん」はすでに亡くなっていて、ランタンは迎え火なのかな? 「小唄うたう子」がなんともいえない昭和感を醸し出しています。

2017年2月28日 (火)

【募集】「20周年!もうすぐオトナの超短編」

□□20周年!もうすぐオトナの超短編□□

  1998年、本間祐氏がAsahi-netで「超々短編広場」をスタートさせました。このコンテンツからは峯岸可弥、たなかなつみ、松本楽志、タカスギシンタロなど、さまざまな超短編の書き手が誕生しています。そして2018年。つまり来年は超短編誕生から20年を迎える節目の年ということになります。
  そこでフリーペーパー「コトリの宮殿」では超短編20周年を記念して、さまざまな選者選による超短編の募集企画を開催します。選ばれた優秀作品は「コトリの宮殿」に掲載されます。また、優秀作品をまとめた超短編集をうのけブックスより電子書籍として出版予定です。作品掲載者にはささやかながらお礼を差し上げます。
  募集要項詳細は以下の通りです。

【募集】「20周年!もうすぐオトナの超短編」

□□募集要項

□自由題部門……500文字以内の物語。タイトル内容自由。
□兼題部門………500文字以内の物語。内容は各選者出題による。
□しめ切り………年間予定を参考のこと。ゆるい募集なので作品数が少ない場合は延長します。
□投稿方法………kotorinokyuden01@mac.comまでメールにてお送りください。
           件名に選者の名前をお書きください。(例:峯岸可弥)
           本文にタイトル、自由題or兼題の選択、筆名、作品本文をお忘れなく。

□□年間予定(随時更新)

□タカスギシンタロ選(1)……募集終了しました。
しめ切り……2017年4月末日
自由題………タイトル・内容自由。
兼題…………三題噺「大人」「広場」「本」:お題の単語三つすべてを本文に入れ込んでください。タイトル自由。

□峯岸可弥選
しめ切り……2017年6月18日(日)……募集終了しました。
自由題………タイトル・内容自由。
兼題…………テーマ超短編「暴力」:暴力をテーマとした超短編。タイトル自由。

□松本楽志選
しめ切り……2017年8月20日(日)
自由題………タイトル・内容自由。
兼題…………テーマ超短編「此処と此処ではない何処か」(タイトル自由)

「何処か」というのは、距離的に離れている場所でも良いし、パラレルワールドでも、過去や未来の時間的な隔たりがある場所でも、なんでもいいのですが、たんに異世界のことをただ記述するのではなく、こことそこがなんらかの幽かな関わりを持つようなおはなしが読みたいです。(松本楽志)

□たなかなつみ選
しめ切り……2017年秋
自由題………タイトル・内容自由。
兼題…………テーマ超短編「期間限定」:「期間限定」をテーマとした超短編をお送りください。タイトル自由。

□千百十一選
しめ切り……未定
自由題………タイトル・内容自由。
兼題…………未定

and more........おたのしみに!

2017年2月15日 (水)

【募集】回文超短編

超短編を募集します。

4月15日(土)開催のイベント「上から下からどうぞ! 回文と超短編」との連動企画です。お送りいただいた作品の中から優秀作品を選び発表します。

■募集要項■

□お題:回文超短編=七文字以上の回文を本文中に入れてください。オリジナルの回文を作るのが難しい場合は伝統的な回文を使用しても可とします。(例:たけやぶやけた)

□文字数:500文字以内(500文字を少々越えても問題ありません)。

□しめ切り:2017年3月26日(日)

□投稿方法:件名を「回文」としてメールでお送りください。タイトル、本文、作者名をお忘れなく。

□投稿用アドレス:kotorinokyuden01@mac.com(タカスギシンタロメール)

□優秀作品発表:4月15日(土)開催のイベント「上から下からどうぞ! 回文と超短編」および当ブログで発表いたします。選者は、三田たたみさん、松本楽志、千百十一、タカスギシンタロが務めます。

□賞:三田たたみ賞(大賞)、松本楽志賞、千百十一賞、タカスギシンタロ賞。大賞作品には三田たたみさんからご褒美があるかも……。

□お送りいただいたすべての作品はイベント当日配布される冊子に掲載されます。また希望者には冊子をお送りいたします。

□冊子の出来が良かった場合、体裁を整えて文学フリマ等で販売する可能性があります。その場合原稿料は出ませんが、完成冊子を一冊差し上げます。

□ご投稿メールには2、3日以内に返信させていただきます。返信がない場合はメールが届いていない可能性がありますので、お手数ですがもう一度お送りいただくか、このブログへのコメント、もしくはtwitter(@kotorigun)等でご連絡ください。

以上。
よろしくお願いします。

2017年2月 2日 (木)

回文と超短編のイベント(ゲスト三田たたみさん)を開催します。

      ——超短編マッチ箱西荻出張編——
■■上から下からどうぞ!——回文と超短編——■■


  今回の超短編イベントは、回文をとりあげます。回文は、上から読んでも下から読んでも同じ読みになるようにする言葉遊び。「たけやぶやけた」などがその例です。江戸の言葉遊びである、雑俳のひとつでもあります。
  先年『めぐる季節の回文短歌』(書肆神保堂)を出された、回文短歌師、三田たたみさんをゲストにお迎えし、回文の面白さ、遊戯性、超短編など短い文芸との関係性を探ります。また、簡単なワークショップを行い、優秀作品にはたたみさんより素敵なごほうびがあるかも? イベントが終わるころには誰もが回文を作れるようになっているはずです。

 ※今回は回文初心者の方を対象とした内容です。

日時 :4月15日(土) 19時〜21時
会 場:信愛書店 en=gawa(〒167-0053杉並区西荻南2-24-15) googleマップ
参加費:1000円
定員:20名
※筆記用具をお持ちいただくと、よりイベントをお楽しみいただけると思います。

予 約:参加希望者はタカスギシンタロまでメールでお申し込み下さい。氏名・人数をお忘れなく。また、イベント終了後、懇親会を開く予定です。参加希望者はその旨お知らせ下さい。

メール:kotorinokyuden01@mac.com(タカスギシンタロ)

※メールをいただいた方には2、3日以内に返信を差し上げます。返信がない場合はメールが届いていない可能性がありますので、再送するか、twitter(@kotorigun)等でご指摘ください。

■イベント構成

1部:三田たたみさんトーク(聞き手:タカスギシンタロ・小野塚力・松本楽志?)・回文ワークショップ。

2部:ワークショップ講評・募集超短編作品の講評と優秀作発表

イベントにあわせて超短編の募集もおこないます。テーマは「回文入り超短編」です。詳しい募集要項はこのブログにて近日お知らせいたします。


◇◇三田たたみさんプロフィール

回文作家。東京都在住。2010年、回文短歌に出会い、一日一回文短歌をスタート。
その後ツイッター回文祭などのイベントを主催。
現在もネットを中心に、短歌や小説など幅広い創作活動を展開している。

著者HP:素晴らしき回文の世界 http://kaibunsi.blog41.fc2.com/
ツイッター:@aqaqaqua

2016年11月14日 (月)

【結果発表】三題噺「キノコ」「楽器」「指ぬき」

11月12日に開催されたイベント「声に出して読まれたいうのけブックス」で、三題噺「キノコ」「楽器」「指ぬき」の結果が発表されました。大賞はふたつ!

■栗田ひづる賞(大賞) 「指ぬきのこと」(葉原あきよ) 「鳥の指ぬき」 (といじま)
■松本楽志賞 「作家」(よもぎ)
■タカスギシンタロ賞 「この夜でなければ」(国東)

大賞受賞作品「指ぬきのこと」と「鳥の指ぬき」はごほうびとして栗田ひづるさんに朗読していただきました。葉原さん、といじまさん、おめでとうございます。

その他の成績優秀作品は以下の通りです。

「彼女の小指」 高田九円
「月命日」 だんぞう
「人間はものとして扱うのがよい」 大休真紀子
「アドバイス」 水池亘
「薬指を楽器とする」 松岡永子
「陸の食事」 氷砂糖
「愛ある世界」 空虹桜
「ミドリ君」 櫛木千尋
「おとぎの国」 松岡永子
「光る旋律」 はやみかつとし
「ファンファーレ」 穂坂コウジ

たくさんのご投稿ありがとうございました。

2016年9月20日 (火)

【募集終了】超短編イベント「声に出して読まれたいうのけブックス」開催のお知らせ

【募集終了】定員に達したため、募集を締め切ります。キャンセルが出た場合はまたお知らせいたします。(10/27)

栗田ひづるさんの朗読イベントを開催します

——うのけブックス立ち上げ記念——

□□声に出して読まれたいうのけブックス□□

  2014年のイベント「声に出して読まれたい超短編」でお世話になった、声優でナレーターの栗田ひづるさんが再び登場です。
  今回はうのけブックスの立ち上げを記念して『ピアノ』『不思議の国のアリスを超短編として読む』『幻色キノコ図鑑』の収録作品を栗田ひづるさんに朗読していただきます。また、事前に募集した超短編の優秀作品発表も行い、大賞受賞作品はご褒美として栗田さんに朗読していただきます。
 


□日 時:2016年11月12日(土)19:00〜21:00(開場18:30)

□会 場:銀盛会館(東京都杉並区西荻窪南2-18-4) google map

□ゲスト:栗田ひづるさん

□入場料:1000円

□定 員:30名

□予 約:参加希望者はタカスギシンタロまでメールでお申し込み下さい。氏名・人数をお忘れなく。また、イベント終了後、懇親会を開く予定です。参加希望者はその旨お知らせ下さい。

□メール:kotorinokyuden01@mac.com(タカスギシンタロ)

※メールをいただいた方には2、3日以内に返信を差し上げます。返信がない場合はメールが届いていない可能性がありますので、この記事にコメントしていただくか、twitter(@kotorigun)等でご指摘ください。

■イベント構成

1部:栗田ひづるさん朗読
休憩
2部:栗田ひづるさん朗読と超短編優秀作品発表

イベントにあわせて超短編の募集も行っています。テーマは三題噺「キノコ」「楽器」「指ぬき」です。詳しい募集要項はこちら

2016年9月 6日 (火)

『罪と罰』(タカスギシンタロ)三題噺「キノコ」「楽器」「指ぬき」作例

     罪と罰   タカスギシンタロ

 雨蛙の野郎が犯した「罪」に関しては直接聞くが良いさ。酔っぱらいさえすれば、いくらでも話してくれるよ。ただしやつはザルだがね。俺が話してやれるのはやつの「罰」の方だ。そう、蝦蟇の女王に賜った特別の刑罰さ。

 真夜中のこと。やつはキノコの傘に縛りつけられていた。一雨のあとキノコはぐんぐん成長し、やつのからだを持ち上げていった。刑場に備えつけられたイガグリめがけてな。キノコはぐんぐん伸びていく。やつのからだは持ち上がる。ついにイガグリが突き刺さり、やつは悲鳴を上げた。それこそが蝦蟇の女王が聞きたかった最高の楽器の音色だったというわけさ。
 しばらくして、やつは死体置き場でむくりと起き上がった。そして口からゲッと指ぬきを吐き出したのさ。指ぬきのおかげで栗のイガもやつの体を貫くことはできなかったんだ。もっとも胃には少々穴が開いたがね。

 ほら、やつが来たよ。ほんとに一杯おごる気かい? じゃあ俺たちはやつの腹の下で口を開けて待ってるよ。何しろやつはザルだからな。

2016年8月30日 (火)

【超短編募集】三題噺「キノコ」「楽器」「指ぬき」

超短編を募集します。

11月12日(土)開催のイベント「声に出して読まれたいうのけブックス」との連動企画です。
栗田ひづる賞受賞作品は朗読のご褒美つきです。ご投稿お待ちしております。

■募集要項■

□お題:三題噺「キノコ」「楽器」「指ぬき」

□文字数:500文字以内(500文字を少々越えても問題ありません)。

□本文中に「キノコ」「楽器」「指ぬき」の文字列を用いてください。各文字列を複数回使用してもかまいません。「キノコ」は「きのこ」「茸」でも可。→作例「罪と罰」(タカスギシンタロ)

□しめ切り:2016年9月25日(日)

□投稿方法:件名を「キノコ」としてメールでお送りください。タイトル、本文、作者名をお忘れなく。

□投稿用アドレス:kotorinokyuden01@mac.com(タカスギシンタロメール)

□優秀作品発表:11月12日(土)開催のイベント「声に出して読まれたいうのけブックス」および当ブログで発表いたします。

□賞:栗田ひづる賞(大賞)、松本楽志賞、タカスギシンタロ賞。大賞作品はイベント当日朗読のご褒美があります。

□お送りいただいたすべての作品はイベント当日配布される冊子に掲載されます。また希望者には冊子をお送りいたします。

□冊子の出来が良かった場合、体裁を整えて文学フリマ等で配布する可能性があります。その場合原稿料は出ませんが、完成冊子を一冊差し上げます。

□ご投稿メールには2、3日以内に返信させていただきます。返信がない場合はメールが届いていない可能性がありますので、お手数ですがもう一度お送りいただくか、このブログへのコメント、もしくはtwitter(@kotorigun)等でご連絡ください。

以上。
よろしくお願いします。

2016年4月18日 (月)

【発表】「絶滅動物」の選考結果

4月16日開催の超短編イベントで「絶滅動物」の選考結果が発表されましたので、お知らせいたします。

■大賞
 「ニホンオオカミ殺人事件の容疑者が小学校三年生の時に宿題で書いた日記」(櫛木千尋)(川端◎小野塚△高杉△)

(「りす・りす」(国東)も同点でしたが、川端裕人さんの票が入っていて、かつ会場にいらっしゃった櫛木さんを大賞受賞者とさせていただきました。

■川端裕人賞
 「ニホンオオカミ殺人事件の容疑者が小学校三年生の時に宿題で書いた日記」(櫛木千尋)

■小野塚力賞
 「飛ぶことならできる」(たなかなつみ)

■松本楽志賞
 「りす・りす」(国東)

■タカスギシンタロ賞
 「ローリング・サンダー」(穂坂コウジ)

そのほかの成績優秀作品

「彼のニホンオオカミ」  (葉原あきよ)
「ドードーの駅」  (遠里小里(オリコリ))
「幻の淡水魚」  (海音寺ジョー)
「井戸」  (森野 照葉)
「理想的」  (タキガワ)
「ドードーと私」  (葉原あきよ)
「カモノハシ少女」  (紙男)
「その前夜」  (笛地静恵)
「火影」 (屋樹ひつじ)
「水辺にて」  (胡乱舍猫支店)
「不死鳥」  (猫春雨)

たくさんのご投稿ありがとうございました。

2016年3月 7日 (月)

【募集】超短編「絶滅動物」(募集終了)

この募集は終了しております。たくさんのご投稿ありがとうございました。

 超短編を募集します。
今回は川端裕人さんをゲストにお迎えする2016年4月16日(土)開催のイベント「秘密基地からハッシン!——ドードー鳥と超短編——」との連動企画です。
 優秀作品はイベントで発表されます。募集要項は以下の通り。(イベント詳細はコチラ


□□募集要項□□

□お題:「絶滅動物」……ドードーやリョコウバトなど、絶滅動物をテーマにした超短編作品をお送りください。タイトルは自由です。

□文字数:500文字以内(500文字を少々越えても問題ありません)。

□締切:2016年4月3日(日)

□投稿方法:件名を「絶滅動物」としてメールでお送りください。タイトル、本文、作者名をお忘れなく。

□投稿用アドレス:kotorinokyuden01@mac.com(タカスギシンタロメール)

□優秀作品発表:4月16日(土)イベント「ドードー鳥と超短編」および当ブログで発表いたします。

□賞:川端裕人賞、タカスギシンタロ賞、松本楽志賞、小野塚力賞
 各選者から素敵な賞品があるかも……。


※ご投稿いただいた方にはタカスギシンタロから2、3日以内に返信を差し上げます。返信がない場合はメールが届いていない可能性がありますので、再送するかtwitter(@kotorigun)等でご指摘ください。
※お送りいただいた作品はイベント当日に配られる冊子に掲載させていただきます。
※冊子の出来が良かった場合、再編集の後、文学フリマで頒布します。その場合は作者に冊子を一冊進呈いたします。

2016年2月 2日 (火)

超短編イベント(ゲスト川端裕人さん)を開催します

——超短編マッチ箱西荻出張編——
■■秘密基地からハッシン!——ドードー鳥と超短編——■■

 今回のゲストは作家、川端裕人さん。メールマガジン『秘密基地からハッシン』(夜間飛行発行)に好評連載中の『ドードーをめぐるどうどうめぐり』のおはなしを中心に、絶滅した動物たちのことをうかがいます。江戸時代、長崎に生きたドードーが届けられていたという衝撃の事実……。ドードーを追い続ける川端さんの口からどんなはなしが飛び出すのか、予想もつきません。
 ドードー鳥は『不思議の国のアリス』にも登場します。『不思議の国のアリス』は、短いエピソードの集まりで構成されている点で、超短編の集まったつくりともいえます。イベントでは不思議な縁でつながった、超短編とドードーについて考察します。


日 時:2015年4月16日(土)19:00〜21:00(開場18:30)

会 場:信愛書店 en=gawa(〒167-0053杉並区西荻南2-24-15)googleマップ

ゲスト:川端裕人さん

入場料:1000円

定 員:25名

予 約:参加希望者はタカスギシンタロまでメールでお申し込み下さい。氏名・人数をお忘れなく。また、イベント終了後、懇親会を開く予定です。参加希望者はその旨お知らせ下さい。

メール:kotorinokyuden01@mac.com(タカスギシンタロ)

※メールをいただいた方には2、3日以内に返信を差し上げます。返信がない場合はメールが届いていない可能性がありますので、再送するか、twitter(@kotorigun)等でご指摘ください。

■イベント構成

1部:川端裕人さんトーク(聞き手:小野塚力、松本楽志、タカスギシンタロ)

2部:募集作品の講評と優秀作発表

イベントにあわせて超短編の募集もおこないます。テーマは「絶滅動物」です。詳しい募集要項はこのブログにて近日お知らせいたします。


◇◇川端裕人さんプロフィール

作家。98年刊行『夏のロケット』で小説家デビュー。以降、多様な題材に取材し、SFやファンタジー的な要素をもつものから、近作『声のお仕事』のように声優に取材したものまで、幅広い題材をとりあげている。ノンフィクション方面では、最新作『宇宙のはじまり、そして終わり』で最新の宇宙論を初心者にもわかりやすく解説。動物をめぐる著作も多数ある。

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