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2006年12月29日 (金)

スーパーエッシャー展

  渋谷文化村で開催中の「スーパーエッシャー展」へ行った。田舎に帰ったひとも多いだろうから少しは空いていると思ったら、当日券購入に40分待ちの行列が! その列もぴくりともしないので、近くのブックファーストまで行って、チケット売り場で当日券を買いやっとこ入場できました。
  エッシャー展を見て気づいたことは、ある技法を習熟したのち、その技法を巧みにブレンドすることにより、エッシャー的としか言えないような世界が生まれてきているということ。それぞれの技法は古くからあるものでも、要は組み合わせ次第でいくらでも見たこともない世界を表現することが出来るのだ。
  たとえばエッシャーが研究に研究を重ねた平面の正則分割。イスラム建築のタイルに着想を得たと言われるこの手法は、のちに田園風景と融合して、傑作『昼と夜』を生み出した。夜を飛ぶ白い鳥と昼を飛ぶ黒い鳥のはめ絵模様が、視線を下げるといつのまにか畑の区分と交じり合い、空と大地、昼と夜、移動体と静止物が見事に組みあった一枚の風景パズルとなっている。また、球面に写る世界のゆがみを何度もスケッチしたエッシャーは、住宅の中央部にこの球体を出現させ、『バルコニー』を奇妙に突出させる効果を上げている。
  もちろんエッシャーの場合、まず版画家として出発したことも大きかったように思う。印象的な構図を最小限の面と線で表現する緻密な版画製作能力が、エッシャーの表現力の土台となっているのは間違いない。今回の展示ではエッシャーの技法の習得や発想していく過程が分かる展示になっていて、とてもおもしろかった。もっと空いてるときにもう一回行きたいなあ。DSによる作品解説はおもしろい試みだが、明らかに渋滞の発生源となっていました。
  展示室を出るとこそこにはがちゃがちゃ「だまし絵フィギアコレクション」が! 一発で「でんぐりでんぐり」を引き当てたこの手は神の手なのか。と思ったらいつのまにか「でんぐり」は「地下道での行列」に変わってました。たいまつが夜光るんだよ。
  

最新超短編→『天国と地獄』

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