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2007年11月20日 (火)

「ウィスタリアのライン」(五十嵐彪太)

  「あれ、この人まだマッチ箱に載せていなかったっけ?」というようなひとが何人もいます。五十嵐彪太さんもそのひとりでした。7号は今までに掲載されたことのないひとを多く載せようというコンセプトなので、もちろん五十嵐さんにもここらで登場していただかねばなりません。
  五十嵐さんのサイトをめぐってぼくが気に入ったのが、この「ウィスタリアのライン」。本来は「色」の連作らしいのですが、この作品だけ抜き出しても藤色のあざやかさにクラッとさせられます。三本のウィスタリアのラインをたどる恋に、なんともいえない酩酊感すら覚えるのでした。
  作中にとくに記述はないですが、ぼくには作品の季節も藤の花の咲くころのように感じます。藤の花は上品なようでいて、空気全体をセクシャルな雰囲気にしてしまうところがあるように思うのです。そう、だからこの作品も、じつはけっこう色っぽい作品なのかもしれません。

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