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2007年12月 5日 (水)

「恋」(たなかなつみ)

  いまから8年以上前になるでしょうか。ぼくはencoさんに「こんなさいとがあるわよー」と紹介されて、ASAHIネットのコンテンツ「超々短編広場」に投稿をはじめました。そのときは番組がはじまってから何か月か経っていましたから、もうすでに今回紹介するたなかなつみさんは広場の常連でした。
  何作か投稿作が掲載されたので、ぼくはもうちょっと超短編に深入りしたくなって、メーリングリストに入ってみました。すると入るなり、なにやらメーリングリストがただならぬ雰囲気です。詳細は省きますが、今回掲載した「恋」をめぐってちょっとしたごたごたがあったのでした。騒動はすぐにおさまりましたが、正直なところ「たいへんなところに来てしまった」と思いました。今ではなつかしい思い出です。

  そんなわけで「恋」はたなかなつみ作の中でも、記憶に残る作品なのです。かなり昔の作品ですが、やはりたなか作だなあと思うのは、絶望をうすうす感じながらも、それに気づいてしまっては幸福は消えてしまうかもしれないという、不安なこころのありようが描かれているところです。もしかするとこの恋は7号収録の恋の中でもいちばんつらい「恋」かも知れません。
  ちなみに、この作品は当初は「仮面」というタイトルで、仮面をかぶった妻とその夫のものがたりだったようです。収録作とシチュエーションは違いますが、どちらにも登場する仮面が、じっさいは本質的なテーマなのかも知れません。

  じつは7号の隠しテーマは“初”なのですが、この作品はぼくのたなかなつみ作への初恋だったのかもしれません。その後8年間もたなか作を読むことができたとなれば、この初恋はある意味、成就したとも言えるでしょう。たなかさんにはこれからも良い作品を書いてもらいたいと思います。もちろん仮面は外してね。

  ところで
  中日ドラゴンズ優勝にうかれるたなかなつみは、そのえくぼで有名ですが、えくぼの裏側にはえくぼに対応するでっぱりがあることを知る人は少ないと思います。そのでっぱりを称して“えくび”というらしいです。ウソのようなホントの話。のようなウソ。

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