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2008年1月14日 (月)

【発表】超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回〈規定部門〉

□□超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回□□

◇◇規定部門〈ハメコミ超短編〉「つるはし」「ポスト」「滝」

◇掲載作


『昨日、犬が死んだ』 葉原あきよ →読む

『届きたい』 砂場  →読む


 〈ハメコミ超短編〉は指定した三つのことば(今回の場合は「つるはし」「ポスト」「滝」)を折り込んで作品を作るコーナーです。作品の内容はもちろん、指定語の使い方も選考のポイント。当然、あまりに安易に単語を並べただけの作品は評価が低くなってしまいます。
 葉原あきよさんの『昨日、犬が死んだ』は「つるはし」という単語がなければこうも破壊的にはならなかったであろう点で、うまくお題にひっぱられた作品。たいせつなものの死を受け入れるまでのこころのあり方を描いたとも思える超短編で、ついに生者と死者がひとつになるラストには、小さな救いがあります。
 砂場さんの『届きたい』はお題のことばを大道具的に配した演劇舞台のような構成。「つるはし」の使い方もちょっとひねってあります。ポストの口→滝→つるはしと、お題のことばを「何かに向かうもの」として結びつけた手腕を買いました。「会いたい」とか「そばにいたい」とかいう気持ちの奥には、じつは「届きたい」という気持ちが隠れているのかもしれません。

◇もう少しで掲載

・『春の訪れ』
 後半だけで十分おもしろいので前半は必要ないかも。

・『つるとつるはし』
 五段からなる作品ですが、格段の結びつきがゆるい上にお題のことばの連携も少なくて、ちょっと物足りない印象です。

・『妊孕性と価値』
 遺伝子の振舞いをダイナミックに描写したところは、見立てとしておもしろいのですが、肝心のものがたりが希薄でした。おしい。

・『スノーボールアース』
 近未来北海道SFとしてなかなかに読ませる作品。掲載しようかどうか迷いましたが、しばれるので今回は見送りです。

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