« 2007年12月 | トップページ | 2008年2月 »

2008年1月

2008年1月31日 (木)

写真の整理

  アルバムの整理をした。整理といっても撮った順番にポケットアルバムにぽんぽん入れていくだけなので、簡単です。一番古い写真が去年の6月だからもう半年以上前のもの。ちなみにそれは高砂の焼豚の写真でした。以下、中華料理屋のエビ、使い終えたサンダル、ユリの花、ハバネロの苗、公園で一杯、スズランの実、巨大スイカ、高円寺豆本、行船公園のアヒル、弘法山ハイキング、世田谷豆本、ツマグロヒョウモンのサナギ、長野旅行……。ぱらぱら見ていると、走馬灯が上下左右、いろんな方向に回ります。

2008年1月30日 (水)

半角カタカナ

  半角カタカナに親しんでいるわたしですが、手書きのカタカナというのはおおいに問題がある文字だと思います。とにかく紛らわしい文字が多い。「ア、マ」「イ、ク」「ウ、ラ」「エ、コ、ユ、マ」「オ、キ、ホ、」「カ、サ、ヤ」「キ、チ」「ク、ケ、ワ、7」「シ、ツ、レ」「ス、マ、ヌ、ユ」「セ、ヒ、ヤ」「ソ、ン、レ」「チ、テ」「ト、イ、ハ」「ナ、メ」「ニ、ン、ユ」「ハ、ヘ」「フ、ヘ、7」「ミ、シ」「ム、ハ」「モ、キ」などなど。
  活字で見ると問題なく読めるものでも、ちゃらっと書いた手書き文字では判読不能のものが多くてびっくりです。「ピシ」としか読めない「ヒロシ」だったり。

2008年1月29日 (火)

湯たんぽ効果

  仕事が早く終わったのできょうはたくさん家で作業が出来ると思ったのだが、ソファーの上で湯たんぽに足を乗っけていたらずぶずぶと眠りの世界へと落ちてしまったのだった。足の裏さえ暖かければ、寒くても人は眠れる!

2008年1月28日 (月)

栗焼酎

  焼酎ダバダ火振を購入。以前ひまわりさんにごちそうになった栗焼酎で、鼻から抜ける何ともいえない甘い香りが危険なお酒です。2本あるので、のんだくれの丼上さんにもおすそわけさせていただきました。

2008年1月27日 (日)

タンポポ会

  茂山千之丞社中タンポポ会の狂言の会を見に、ぽよぽよ、あちゃこらと国立能楽堂へ行った。ぼくらが見たのは「竹生島参」「二人袴」「舎弟」「鬼瓦」。「二人袴」は一つしかない袴を兄弟で取っ換え引っ換え、大慌てで履き替えるさまがコミカルでおもしろかった。「舎弟」は舎弟ということばが盗人の意味だとだまされた弟が、兄と喧嘩になるストーリー。しだいに「舎弟」が本来の意味を離れて「盗人」として使われていく、ことばの変容がスリリングなお話でした。
  銀座に移動してキリンシティープラスで一杯。ここのビールは泡がすごく盛り上がっているから鼻とひげがいつもすごいことになるのですが、おいしいからそれもまたうれしいです。ぼくがひげめがねで目立つのか、行くたびに相手をしてくださるフロアマネージャーのお兄さまから梅田店へ転勤のご報告を受けました。新天地でもがんばってください。

2008年1月26日 (土)

予定のための実行

  まだ実際に出るかどうかわからないのですが、創英社から出版予定の『超短編の世界vol.1』という本の作品選びをしています。そんなわけで500文字の心臓作品を一日読んでいました。みごと出版されることをお祈りください。

2008年1月25日 (金)

ぼの文庫

  「ぼのぼの」の文庫を6冊も借りてしまった。文庫版はコンパクトで良いのだが、芸が細かい漫画なので、文庫だとちっちゃくってシマリス君の指先とかよく見えないなあ。

2008年1月24日 (木)

ひな子ちゃん・曲馬団物語

  『ひな子ちゃん・曲馬団物語』(永島慎二/小学館クリエイティブ)を読んだ。半世紀も前に執筆された永島慎二の未発表作品を読めるとは、なんともありがたいことです。一部ページの欠落やペン入れをしていない部分もあるけれど、とてもていねいな仕事の作品だと思います。本作は幼くして亡くなった妹さんへ捧げたものではないか、と指摘する、巻末の中野晴行さんの解説も読みごたえがありました。

2008年1月23日 (水)

レターセット

  雪は午前中はがんばって降っていたけど、昼頃から雨に変わって、積もっていた雪もほとんど溶けちゃった。残念。
  ジム・ウードリングのレターセットを入手。シールもついてたりして、ファン必携アイテムだと思います。なかなか使う機会はなさそうだけど。

「酒に罪なし」(川崎隆章)

  超短編マッチ箱の第一号を作ろうとしたとき「小さくてデザイン的にきれいな本」にしようというコンセプトがすぐに決まりました。そのコンセプトのほとんどの部分を美柑和俊さんとイワミヒロキさんに担っていただいているわけですが、ともかく七号まで発行できたということは、最初の考え方が間違っていなかったことの証明でもあると思います。えっへん。
  しかし、おおまかな方向は決まっていたものの、冊子づくりは手探り状態で、第一号では超短編作品に加えてエッセイも載せることにしました。そんなわけで、今回紹介する川崎隆章さんの「酒に罪なし」の連載は超短編マッチ箱の第一号からスタートしたのです。
  「怪しい酒の話を書いてください」とお願いしたところ、川崎さんはいっぺんに六本もの作品を書いてきてくれました。じつは、今回掲載したエッセイ二本のうちの「幻の赤ワイン」はそのときに書いていただいたものなのです。ですから五年半くらい前の原稿が、今回やっと日の目を見たということになります。ほんと、ゆったりと息の長い冊子なのですよ、超短編マッチ箱は。
  もう一本の方のお話「恋」はもちろん、今回の特集のために書き下ろしていただいたもの。川崎流「恋」の飲み干し方にしびれていただきたいショート・エッセイです。
  ぼくが思うに、超短編と酒はバツグンに相性が良い。だからこれからもちょくちょく川崎さんには「酒に罪なし」の原稿をお願いすることになると思います。ここだけの話、まだつかってない熟成中の原稿も残っていることですし。

2008年1月22日 (火)

へげへげ

  夜遅く、雪が降り始めた。今年は積もるかなあ。
  長谷川宏の『新しいヘーゲル』とまんが『ぼのぼの』を交互に読んでいる。ぼのぼのだって矛盾をかかえて必死にもがいているひとつの“われ”だよね。

2008年1月21日 (月)

Toshi Onizuka Playing Sushi

  さて。スペインへ日本蕎麦の修業に出かけた鬼塚君は、セビージャで箱根寄せ木細工の修業をしていたアメリカ人女性と結婚し、いまではオレゴンでインディアンをやっています。そんな鬼ちゃんが地元ポートランドのテレビに出演しました。本業の蕎麦打ちほどではないけれど、すばらしい彼のギターを聴いてください! →Flamenco Guitarist Toshi Onizuka

2008年1月20日 (日)

さらばチョウヘイ

  蝶々の埋葬のため、母親が庭に墓穴を掘ってくれた。「チョウヘイくん(母親が勝手につけた名前)よくがんばったね」といいながら庭のバラの花びらを敷き詰めた上に蝶を乗せ、さらにバラの花びらで包んでから土をかけた。その上に母が石を乗っける。そしてハチミツ水をお供えした。南無阿弥陀仏。ん? この石どっかで見たことが……。かあちゃん、ここカメさんのお墓だよ!

2008年1月19日 (土)

548

  さきおとといに「めざせ500歳」といったばかりの蝶々だが、寄る年波と寒さに勝てず、悲しいことについに本日、帰らぬ蝶となってしまいました。人間でいえば548歳の大往生でした。南無阿弥陀仏。

2008年1月18日 (金)

ハバネロではんぺんを釣る

  ハバネロ醤油のお礼にと、キャシーさんに三重のはんぺんをいただきました。軽くあぶってワサビ醤油でいただいた。うまい。お酒に良くあいます。ごちそうさま!

2008年1月17日 (木)

しずくの森の仲間たち1

  しずくちゃんの挿入曲にジャジーなギターインストがあって、それを聴きたくて『プル音ファンタジー』を買ってしまいましたところが。肝心のその曲が入っていませんでしたとさ、がっくり。しかしそのかわり「アメフリダンス」という名曲に出会えたのでありました。ブラザー!
  ということで『しずくの森の音楽会』を買い直してしまいました。あ、今度はあの曲入ってる!

2008年1月16日 (水)

めざせ500歳

  ここだけの話、じつはまだ生きているのです。例の、蝶々。羽化して三か月、人間でいえば480歳くらいだろうか。さすがに最近の寒さでだいぶん弱ってきたみたいですが、もうちょっとがんばってほしいところ。めざせ500歳!
  雨は夜ふけすぎに雪へと変わったみたいだが仕事をしていて気づきませんでした。

「サファイア」(タカスギシンタロ)

  松本楽志とタカスギシンタロの作品は、かならず超短編マッチ箱に載ることになっています。むかしからそういう風に決まっているので、それでいいのです。
  そんななわけでぼくの作品もどこかに載せなければなりません。今回、超短編マッチ箱7号は宮田真司の「あなたが好きです」という壮大なスケールの作品からはじまっています。そこで、やはり最後も宇宙的なものがたりで閉めようと考え、「サファイア」を超短編の最後にもってくることにしたのです。
  本作は、500文字の心臓のトーナメント用に書かれたもので、元のタイトルは「恋とサファイア」でした。この話はぼくの作品にはめずらしく、むかし書いた「火星の宝石箱」という長編が元になっています。原稿用紙250枚のジュブナイルなんて、今のぼくには到底書けないしろものです。今回はどこでなにが役立つかわからないからゴミみたいなものでもとっておく価値はある……という教訓的なおはなしでした。

2008年1月15日 (火)

地震雲研究家

  友人の地震雲研究家I氏によれば「一週間内、関東近辺少し大きめの地震注意」とのこと。みなさんお気をつけください。ちなみに夜なので雲の写真は撮れなかったそうです。

2008年1月14日 (月)

自由題 Now and then

  コトリの宮殿第−1回をアップしました。掲載された皆さま、おめでとうございます。せっかく送っていただいたのに掲載されなかった皆さま、申し訳ありませんでした。次回の選は松本楽志が行なう予定ですので、そちらの方にも送ってみてください。コンテンツが正式にスタートしたら、たなかなつみやその他のゲスト選者もお迎えしたいと考えておりますのでお楽しみに。
  次回はもうちょっと宣伝して、作品数が多くなればなあと思います。2月中の開催を予定していますので、よろしくお願いいたします。

【発表】超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回

  タカスギシンタロです。お待たせしてすみませんでしたが、第−1回コトリの宮殿の作品発表をさせていただきます。
 今回作品をお送りいただいたのは(まったく宣伝してないので当たり前ですが)すでに500文字の心臓でご活躍の方たちばかりでした。ですからピントのずれた作品はひとつもありません。どれも超短編としてきちんと成立している作品ばかりで、これはこういった投稿コンテンツとしては希有なことだと思います。すばらしい。
 しかし「これはひどい」という作品がない反面「これはすごい」という作品もありませんでした。そのあたりはちょっと残念ですが、自由題復活の足がかりとしては上々のスタートではないでしょうか。投稿してくださったみなさま、ありがとうございます。
 それでは作品の発表です。

   規定部門は  こちら
   自由題部門は こちら

【発表】超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回〈規定部門〉

□□超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回□□

◇◇規定部門〈ハメコミ超短編〉「つるはし」「ポスト」「滝」

◇掲載作


『昨日、犬が死んだ』 葉原あきよ →読む

『届きたい』 砂場  →読む


 〈ハメコミ超短編〉は指定した三つのことば(今回の場合は「つるはし」「ポスト」「滝」)を折り込んで作品を作るコーナーです。作品の内容はもちろん、指定語の使い方も選考のポイント。当然、あまりに安易に単語を並べただけの作品は評価が低くなってしまいます。
 葉原あきよさんの『昨日、犬が死んだ』は「つるはし」という単語がなければこうも破壊的にはならなかったであろう点で、うまくお題にひっぱられた作品。たいせつなものの死を受け入れるまでのこころのあり方を描いたとも思える超短編で、ついに生者と死者がひとつになるラストには、小さな救いがあります。
 砂場さんの『届きたい』はお題のことばを大道具的に配した演劇舞台のような構成。「つるはし」の使い方もちょっとひねってあります。ポストの口→滝→つるはしと、お題のことばを「何かに向かうもの」として結びつけた手腕を買いました。「会いたい」とか「そばにいたい」とかいう気持ちの奥には、じつは「届きたい」という気持ちが隠れているのかもしれません。

◇もう少しで掲載

・『春の訪れ』
 後半だけで十分おもしろいので前半は必要ないかも。

・『つるとつるはし』
 五段からなる作品ですが、格段の結びつきがゆるい上にお題のことばの連携も少なくて、ちょっと物足りない印象です。

・『妊孕性と価値』
 遺伝子の振舞いをダイナミックに描写したところは、見立てとしておもしろいのですが、肝心のものがたりが希薄でした。おしい。

・『スノーボールアース』
 近未来北海道SFとしてなかなかに読ませる作品。掲載しようかどうか迷いましたが、しばれるので今回は見送りです。

昨日、犬が死んだ


昨日、犬が死んだ


 昨日、犬のリッキーが死んだ。
 散歩の必要はないのにいつものように目が覚めてしまい、せつなくなって僕は外に出た。玄関脇にある犬小屋に向かって僕は小さく呼ぶ。
「リッキー」
 すると、うぉんと鳴く声が犬小屋から聞こえた。
 まさか。慌てて僕は中を覗く。やはり誰もいない。しかし鳴き声は聞こえ続けている。
 犬小屋だ。犬小屋が鳴いているんだ。
 僕は怖くなって物置に駆け込みつるはしを持ってきた。それを犬小屋に振り下ろすと、声は止んだ。
 ほっとしたのもつかの間、今度は後ろから、わんという鳴き声。朝刊を吐き出して、ポストが鳴いているのだ。僕はまたそれを壊す。
 ポストが鳴き止むと、門扉が、ばうぅんと鳴いた。僕はそれも壊す。
 ブロック塀、敷石、ポーチの柱、傘たて。次から次へと鳴き出し、その度につるはしで壊した。
 玄関ドアに裂け目を入れたら声は止んで、僕は滝のような汗を流して倒れこんだ。
「くぅん」
 ため息の代わりに僕の口から出たのは鳴き声だった。
 仰向けのまま、つるはしを持ちあげようとしてやめた。僕は僕を壊せない。
「しかたない。散歩に行くか」
 僕がそう言うと、
「わんっ」
 リッキーは元気よく返事をした。


作者:葉原あきよ

届きたい


届きたい


 冬で単に寒かったからかも知れないが、なぜだか急に届きたくなって、ポストに身を投げた。赤い外見でも中は暗い。暗い暗いと思っていたら目が慣れて、着いたところは霧の中だった。しばらくすると霧は晴れ、なんとかという滝の裏手に出た。飛び散る水がまったく寒々しいが、カウンターが拵えてあって、幾人もが、酒をあおったり、あたりめを噛んだりしている。そんなことをしていても届きゃしないんだよと思うが、みんな結構満足そうに顔を赤くしているので、口には出せなかったし、思ってしまった自分の方が間違っているような気にもなった。今更、混ざってちょっと一杯ともいえない。しょうがなく、滝壺の袂から架かっているつるはしを渡った。つるはしは細く、心細い。いよいよ届かない気がして、悲しくなる。下を見ると、奈落のようだった。こんな思いをするなら、そろそろ長くなっていたのだし、気分転換に髪でも切るんだった。気持ちはいよいよ重くな
り、ああもう絶対に届かないよ……と、渡り終えたところに床屋があった。見ると田部さんだ。私は嬉しくなってしまって、どうしたんですかこんなところでと駆け寄ると、「いえね、ちょっと出張に」と床屋はいう。


作者:砂場

【発表】超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回〈自由題部門〉

□□超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回□□

◇◇自由題部門

 自由題部門では文字通り、500文字以内ならタイトルも内容も自由に作品を書いていただけます。しかし自由だから書きやすいかといえばそうともかぎりません。何らかのしばりがあった方が書きやすいという人も多いのではないでしょうか。その証拠に、今回は規定部門にくらべるとちょっと低調だったようにも思います。そして選評も、じつはしばりがあった方がやりやすいのです。


◇掲載作


『嘯く』 不狼児  →読む

『都会の鳥』 はやみかつとし  →読む

『恋文』(参考作品)たなかなつみ  →読む

 不狼児さんの『嘯く』は「某国の科学者」とか「反重力爆弾」などの大げさな表現が少々気になったのですが、ものすごい破壊力を秘めたものが、ほんのかすかな効果しか及ばさないところがすばらしく、その一点で掲載です。
 はやみかつとしさんの『都会の鳥』は“オトナ”な作品。一羽の鳥を描いた作品ではありますが、じつは摩天楼を見上げる人間を描いた作品かも知れません。
 選者であるにもかかわらず作品を送りつけてきたたなかなつみさんの『恋文』は、超短編としては少々冗長で、たなか作としてはキレがないように思います。しかしぎりぎり掲載レベルには達しているように思えるので、参考作品として掲載します。自由題コンテンツが正式にスタートしたらもう送ってこないように!

◇もう少しで掲載

・『ブロンソンズ』
 おそろしい行為に隠れた「どこか笑える」側面をうまくついています。リズム良い擬音のほかにもうひとつ何かしかけがあれば……。

・『みのりのあきですよ』
 完成度では今回の投稿作でいちばんでしたが、超短編としてはやや枠におさまりすぎた感があります。

嘯く


嘯く


 八日付○×新聞夕刊の記事によれば、
「敵を根こそぎにするのだ」
 と宣言して某国の科学者が開発した反重力爆弾は、メガロポリスを根こそぎ三十メートル浮上させるはずだった。が、実験の結果、地下鉄の排気口から吹く風がスカートを持ち上げる程度の力しかないことがわかった。
 風もないのに突然、スカートがまくれてしまって、女たちはさぞや迷惑したことだろう。


作者:不狼児

都会の鳥


都会の鳥


自分の姿が映るおかしな崖だ、と思いながら隼は谷間に舞っている。
孤独だけが自分の輪郭を研ぎ澄ますというのに、この迷宮はひとりにしてくれない。

海のほうから潮の香を乗せた湿っぽい風が吹く。
やんわりと体が持ち上げられて、その一瞬だけ隼は目を閉じる。

ジブンノカタチ。

じっとりと重くなった翼に耐えかねて、隼は落ち始める。
遥か下のほうで陽の光が乱反射して白く飛んでいる。
谷底のように思えていたのは、きっと見たこともない無限の空の高みなのだ。
隼はぐんぐんスピードを上げていく。


作者:はやみかつとし

恋文


恋文


 それはかすかな鉛筆のあとだった。夫に大掃除と命じられ、わたしは部屋のなかにうずたかく積まれた本の山を端から段ボール箱に放り込む作業をしていた。夫はその箱の表面をあらため、わたしが黒マジックで「売らない本」と書いているのを確認して、わたしを蹴った。わたしは苦笑して、新たに蔵書を「売る本」箱へ選別していった。
 それはふと手にした薄い新書だった。拾い読みをしてみたがまったく覚えがない。繰ったページのなかほどにかすかな鉛筆の跡。それは文字ではなく、あちらこちらの活字へのマークだった。わたしはそれをたどりたどり、数分かかってやっとその意味に気づいた。暗号というには拙いその線は、本の内容とは関係なく、わたしにだけ伝わるある言葉を示していた。あれはわたしがまだ幼い恋に夢中になっていたころ。本が縁でつながった男がいた。別れを告げたわたしに、男が投げつけた本。あのときには伝わらなかった言葉。
 ほっかむりをしてはたきをかけている、本を愛さない夫。けれどもわたしは夫を愛した。
 わたしは遠い日の恋を「売る本」箱に片づけた。男に伝えるべき言葉も、もういまのわたしにはない。


作者:たなかなつみ

2008年1月13日 (日)

撤収

  一週間展示させていただいていた悠玄の超短編マッチ箱コーナーを撤収した。おかげさまで新作の「文具のつぶやき」は完売でございました。手元のものもなくなってしまったので、また作ります。今回お買い逃した方は、またの機会によろしくお願いいたします。

2008年1月12日 (土)

わびひげ

  ちょっと仕事が忙しくて、すみません、本日銀座悠玄に行けませんでした。おひげに会えると思って画廊を訪れたみなさんごめんなさい!

2008年1月11日 (金)

ドメデビュー

  仕事明けにひさびさのケンズ・バーへ。きょうはドメさんのケンズ・バーデビューです。ご飯がないということで残念ながらドメさんご希望のチャーハンは出来ませんでしたが、「エリンギのマスタード和えカリカリナッツ仕立て」がものすごくうまかった。しゃきしゃき中華風野菜炒めもヘルシー! で、けっこう焼酎一刻者を飲んでしまいました。いつもながらごちそうさまです。

2008年1月10日 (木)

やっと

  コトリの宮殿の作品選びをはじめました。遅くなってすみません。来週頭くらいの発表をめざします!

2008年1月 9日 (水)

展示会いろいろ

  八王子で超短編の打ち合わせ。うまく進むといいなあ。
  知り合いの展示会がいろいろあるのでまとめて宣伝。


■「言壺 赤井都 豆本展」

 会場:GALLERY SHOP ノラや
 期間:1月7(月)~2月29(金) 13:00~20:00 ※水曜定休

■「高円寺鼠御殿」(岡田若菜さん、蓮月堂さん参加)

 会場:茶房高円寺書林(展示を見る人は1オーダー必要)
 期間:1月4日(金)〜1月31日(木)11:30〜22:00

■「ボタン、バックル そして ネックレス・ネックレス」TOMA Collection

 会場:ギャルリー・ワッツ
 期間:1月14日(月)〜1月19日(日)12:00〜19:00最終日17:00まで     

2008年1月 8日 (火)

おみくじプレゼント

  えー、これは世田谷233のメールマガジンを購読している人だけの特典なのですが、希望者全員に超短編マッチ箱おみくじをプレゼントしてくれるみたいです(くわしくはメルマガVOL.049参照のこと)。しめ切りは1月10日なのでメルマガを購読している方はお急ぎください。今から登録しても間に合うか?
  

2008年1月 7日 (月)

即吟

  またしてもことばの宇宙のしめ切りを忘れていました。せっかくしめ切りに気づいたのに送れないのは悔しいので、その場で考えてほとんど即吟状態で投稿しました。せめて前の日に気づいていれば……。
  本年最後のハバネロの醤油つけ込み。ずいぶんひとにあげたので、やっと自分の分です。株はまだ青々してるけど、一回切り戻したら今年も実をつけるのだろうか。そのままでは病気が出そうだけど。
  仕事はじめは、いまだかつて見たことのないほどの人の数にびっくり。けっこういるんだなあ。

2008年1月 6日 (日)

SOAR搬入

  SOAR搬入の日。なのだが、ぜんぜん作業が追いつかずに午前中もずっと家で作業。けっきょく値札貼りが間に合わずに、銀座のドトールで今回冊子のイラストを描いてくれたあちゃこに手伝ってもらい、もくもくと値札を貼りました。
  値札さえ貼れればあとは簡単なので、さっさと会場に行って展示をすませました。2階の左側にささやかに冊子が並んでいるのでお見逃しなきよう。ほかのひとの展示もすばらしくって、石鹸あり、カフェあり(土日のみ)、鶴あり、クッキーありと、なんだかすばらしくバラエティー豊かなグループ展になりそうです。これもひとえに主催者竹内さんの、坂部さんを受け入れられるほどのキャパ広さの反映でしょうか。会場、会期等はこちら
  今回はとりあえず「文具のつぶやき」を十冊ばかり並べましたので、どうぞおたのしみに。在庫は家にあるのでここで買い逃しても大丈夫です。もちろんマッチ箱の1〜7、タカスギシンタロ集、ぬけがら商店街もありますし、なによりまぼろしの名作「きみだれぼくへび」のチェックも忘れずに。
  搬入終了後はギャラリーの上にあるシェリークラブで参加者が集って楽しいパーティー。シェリー酒ってあんまり飲んだことないけど、ちょっと癖になりそうな酒ですね。スペインオムレツやらバエージャやら生ハムやら牡蛎やら、おいしいつまみがどんどん出てきて、おまけにシェリー3品は飲み放題。もちろん飲みすぎましたとも。

2008年1月 5日 (土)

まある

  一日缶バッジづくり。手がぷるぷるしてくるね。まあるく紙を切るのが意外とたいへんで、両親が見かねて手伝ってくれました。ありがとう。
  年末に髪を切れなかったので散髪屋へ。きょうのBGMはトム・ジョーンズ!

2008年1月 4日 (金)

400円

  町に出て冊子を展示するためのグッズを物色。ぜんぶ100円ショップでトータルコーディネートとしゃれ込んだ。それにしても400円でこれだけそろうとはありがたいことです。
  きのう鱸さんいただいた印刷が一部淡い感じなので、ためしに姉にお願いして印刷してもらった。どちらのプリンタにも得手不得手があるようで、ふたつのプリントの良い部分を合わせればいい感じです。

2008年1月 3日 (木)

できる子

  缶バッジの印刷をお願いしていた鱸さんがブツをもってきてくれました。ありがとうございます。これで6日の搬入に間に合うかも。
  週末は忙しくなりそうなのでいまのうちに書き物のお仕事を終わらせておきました。おひげはやればできる子なんだから。

2008年1月 2日 (水)

小口切り

  お客さんがたくさん訪れて、やっと正月らしさを感じました。それはそれとして深夜は冊子の小口切り。手がぷるぷるしてくるね。

2008年1月 1日 (火)

折りと中とじ

  裁断した紙をひたすら折りまくる。それが済んだらひたすらホッチキスで中とじ攻撃。きょうのところはここまでで許しといてやろう。余った紙で「きみだれぼくへび」をちょいと追加印刷。
  ことしは年賀状をほとんど書いていないので、届いた賀状にお返事書き。みなさま本年もよろしくお願いいたします。

« 2007年12月 | トップページ | 2008年2月 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ