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2008年7月

2008年7月31日 (木)

ここのに命を助けられ

  トイレに入るとなにやらブーンと音がする。なんでトイレにアシナガバチが! びくびくしながら用を足し、いそいでコップを持ってきた。やあ。窓にとまったハチをまんまとコップに閉じ込めた。そうっとハガキでフタをすると、ものすごい勢いでハチは暴れだす。玄関先にコップを置いて、おっかなびっくりふたを外し、さっとドアを閉める。しばらく経ってみてみたら、ハチは無事飛び去っていた。気付けば手に持ったハガキはここのさんからのものだった。ここのさん、あなたは命の恩人だ!

2008年7月30日 (水)

ゆるしめ

  もうすぐ「コトリの宮殿第1回」の作品募集がしめ切られます。→募集要項
  とはいえ、がくしもいろいろごたごたしているみたいなので少々しめきり(7/31)をすぎても大丈夫だと思います。ゆるいです。超短編マッチ箱掲載のチャンスですので、みなさまふるってご応募を。

「最後の誕生日」「鼻の欄」(タカスギシンタロ)

 「最後の誕生日」と「鼻の欄」については、長さで選びました。ここまで、ひかるこさんの作品以外は、やや長めのものが集まってしまっていたので、紙面が黒っぽくなるのを防ぐ意味で、短い作品を載せる必要があったのです。
 「セレクト14」コーナーにやや長めの作品が多くなってしまったのは、分かりやすさを重視したせいもあるかも知れません。超短編は、作品の重要な部分を読み手の創造力にゆだねる場合が多々ありますが、それも度がすぎると「わけが分からない」ということになってしまいます。それを恐れて、今回は超短編的な“とぶ”感覚を残しつつも比較的理性でも理解できる作品を多めに集めてみました。とはいえ、ぼくの「鼻の欄」を読んで、ぞっとしてくれる人もあれば、「で、どうしたの?」で終わってしまう人もいると思います。
 超短編は「意味が分からない」「わけが分からない」「で、どうしたの?」という意見はもう何回聞いたか知れません。とくに十年くらい前は、そういう反応がほとんどでした。五、六年前にさる出版社の編集に読んでいただいたときも「わけが分からない」「さっと読んで意味が分かるものでなきゃダメだ」「いったいこれを何部売りたいの?」「こんなものウチ出だす必要がない」などとこっぴどくやられました。もっとも、商売である以上売れなければ意味がないわけで、これはこれで的を射た意見だったと今では思えます。この出版社に対しては超短編の名誉挽回をしたかったのですが、近ごろ倒産されたみたいで残念です。
 ところが最近、漏れ聞こえてくる「超短編の世界」の評判に耳をすませると、案外、好意的なものが多くておどろきます。たまにWebで「わけが分からない」という反応を見かけると、むしろほっとしてしまうほどです。「てのひら怪談」「ひとにぎりの異形」などが出版された影響もあるのでしょうか、以前ほどの拒絶反応は、ないわけではありませんが、理解者も少しずつ増えてるいとう実感があります。チョータンペンはまだまだこれからの文芸運動ですが、もっともっと読み手も書き手も増えるように、がんばりたいと思います。

2008年7月29日 (火)

防水スプレー

  天気の良いうちにカサに防水スプレーをかけておこうと庭へ出た。カサ四本とザックカバー二枚に噴霧し終えたところでスプレーが終了。ちょっと噴霧量が多すぎたかも。
  カサのひとつはまだ防水が効いていたおかげで、あろうことか防水スプレーをはじいてしまい、液垂れが起こってしまった。乾燥すると白化して見苦しかったが、防水スプレーの説明に書かれているとおり、ドライヤーの温風をかけてみると、あら不思議。ほとんど目立たなくなりましたとさ。
  雨具などの撥水性能が悪くなってきたときは、きれいに洗ったり(すすぎが大事)、アイロンを当てるだけでかなり撥水効果が回復する場合があるので、スプレーをする前にまず試してみることをおすすめします。

2008年7月28日 (月)

半ばの終わり

  みかりんに借りていた「ワンピース」だが、ついに最新刊に追いついてしまった。もう5、6冊いっぺんにまとめ読みできる時代は終わったのだ。冒険はまだ半ばなのになんかさびしい……。
  8月に京都にあそびに行くかも知れないので、関西方面の人よろしくお願いいたします。

2008年7月27日 (日)

きょうりゅうきんぐ

  漁師の山さんが「暇だったら夕方 妹の家でのむから来な」というメールをくれたので遊びに行った。みっちょんのお子さんはただいま恐竜ブームのまっただ中にいて、お部屋はほぼ白亜紀状態。山さんが作ってきてくれた漁師料理もみっちょんの手料理もげきうまでビールがやたらと進みます。あれいつのまにかしょうちゅうです。あわもりもおいしい。はってもかえれるちかさなのがいいですね。

2008年7月26日 (土)

吸引力

  鱸さん、ミハメソ、あちゃこらとそばの里ときわでかあるく一杯。聞けば先日ぼくがときわに来たあとすぐに、ブラックドッグ&ワルワルがときわを訪れ、そのすぐあとに鱸夫妻もときわに現れたのだとか。なんたる偶然。これが寄贈した『超短編の世界』の吸引力なのかそうなのか。

2008年7月25日 (金)

「生」「午後の林」(赤井都)

 文学フリマでの“めっけもん”といえば、葉原あきよさん。しかしフリマの“めっけもん”第一号は、じつはこのひと、赤井都さんだったのでした。
 文学フリマの言壺ブースで見つけて感激したのが、瓶詰めの千文字小説『読求詞』。『読求詞』の入れ物とストーリーの呼応関係が、ブックデザインとテキストの関係を重視した『超短編マッチ箱』の発想と相通ずるように感じたのです。それ以来、赤井作『ミニ掛け軸』にタカスギ作を使ってもらったり、超短編マッチ箱に赤井都作品を掲載させていただいたりと、お互いに刺激しあって今日に至るというわけです。
 今回、まずぼくが選んだのが「午後の林」。500文字の心臓第11回自由題掲載作です。主人公の少女はなかなかに生々しい。それはことさら“リアルだ”とかいうのではなくて、むき出しの少女がそこにただいる、という感じがして、どきっとさせられるのです。少女の不安感と、そこに入り交じった、わずかな耽美の色彩をぜひとも味わっていただきたい作品です。
 もう一本の「生」は赤井さん自身に選んでいただきました。赤井作のどこか地に足が着いた安定感というのは、じつは生活の描写にあるのではないかとぼくににらんでいます。この作品も「米を研ぐ」という日常にあらわれる怪異が描かれていて、まさにその典型とも言えるでしょう。しかし「シャッシャクシャ」「シャッシャク」と、ひとつとして同じもののない米とぎのオノマトペが、作品に軽快なリズムをあたえ、ストーリーが重くなりすぎることをうまく避けているように思いました。さすが赤井さん、技巧的です。
 最近は豆本作家として活動をしている赤井さんですが、そのテキストの魅力をもっといろんなひとに知ってもらいたいと思います。前述の『読求詞』にせよ、豆本の賞を取った『籠込鳥』にせよ、ストーリーあっての装幀なのですから。

2008年7月24日 (木)

カマドウマ

  久しぶりにカマドウマを見た。おそるおそる足でつついたら、案の定ジャンプした。でも期待したほどの大ジャンプではなかった。ちょっと物足りない気分。
  あるものを発送しました。ある人からのおくりものです。おたのしみに。

2008年7月23日 (水)

ぶらざー

  ブラザーのモノクロレーザープリンタを使っている。とても安い商品だが、速いしきれいだし、主にテキストを印刷するぼくにはまったく不満のない性能だ。しかも、さらにすばらしいことに、使用済みのカートリッジを回収してくれるのだ。Webで予約しておいたら、きょう、ちゃんと提携した宅配便が取りに来てくれた。もちろん無料のサービスです。えらいぞぶらざー。

2008年7月22日 (火)

「傷」「出航」(たなかなつみ)

 たなかなつみは言います。「怪談とかホラーとかいまいちピンとこないですよ」と。しかし実際のところ、たなかなつみの作品はけっこう怖い。そのことにたなか自身は気付いていないようなのです。たなかなつみの作品が怖いのは、からだの一部がとれたり、切れたり、もげたりするからかもしれません。もげたものを食べちゃったりもします。もぐもぐ。今回『超短編の世界』に収録させていただいた「傷」も、読んでいただければ分かりますが、なかなか痛いお話です。
 もちろん、たなかなつみの作品はからだの痛みそのものをテーマにしているわけではなく、その痛みは自己の確認作業として必要なもののように思われます。ばらばらになりそうな、不安定な自己をつなぎ止めるための痛みなのだと思います。その意味では「傷」はなかなかたなからしい作品なのではないでしょうか。でもじつのところ、この作品を載せることにした決め手としては「きぃ」の一言につきます。なんとなくこういうのがほしかった。ただそれだけのことなのでした。きぃ。
 もう一作については、たなかに何作か候補を上げてもらい、その中から選びました。紹介していただいたほかの二作「今宵見る夢」「穴」もなかなか捨てがたかったのですが、抑圧されたテイストがちょっぴり「傷」とかぶるので、ここはSF者としてのたなかなつみの魅力を知っていただきたく、「出航」を選びました。これは完全未発表の作品なので、たなかマニアにも喜んでいただけたことと思います。
 たなかなつみといえばえくぼ。本当はえくぼについて語りたいのですが、「ひとの身体的欠陥で遊ぶな」とたなかが言うので、今回はやめときます。が、ひとことだけ。かつて、たなかのえくぼに指を突っ込んだ、やまなかしほさんは震える声でこうつぶやいたといいます。「すごかった」と。

2008年7月21日 (月)

たなかなつり

  吊り棚を設置した。ひとりでやっていると、片手で棚を押さえながらもう一方の手で釘を打ったりして固定せねばならず、なかなかたいへん。タコにはっちゃんがうらやましい。それでもなんとか棚を三つ設置できました。本の収納力160冊分あーっぷ!

2008年7月20日 (日)

清里旅行

  清里へ家族旅行。清泉寮ではお約束のソフトクリームを食べました。お宿のディナーはコーンスープやオクラのソテーなど、野菜がおいしくって大満足。ワインは「アルガブランカイセハラ(勝沼醸造株式会社)」を飲ませてもらいましたが、何ともいえない香りと、甘すぎない後口に感激いたしました。
  夜に起きて地ビールの店で一杯やろうと思っていたのに、目が醒めたら閉店時間でした。不覚。

2008年7月19日 (土)

じゃが麺

  キリンシティープラスにて昼からビール。タマネギのフリッターがあまくてうまい。枝豆も今年食べた中では一番うまかった。じゃが麺というのを初めて食べたが、これはじゃがいもを、刺し身のツマの大根みたいな千切りに仕立てたもの。何ともいえないしゃきしゃき感がある麺だけど、どこかジャーマンポテトっぽいという、不思議なつまみでございました。

2008年7月18日 (金)

ニュークーラー

  応接間のクーラーが壊れてしまい、きのうは地獄のような暑さでしたが、きょうはもう新しいエアコンが入りました。最新機種は16年前のものと比べて格段に進歩しています。人の存在を関知して風向風量を変えてくれるので、冷やしはじめは涼しく、ある程度冷えれば直接風を受けないので寒くもありません。消費電力も以前の機種と比べて1/2だし、ぐっどです。
  じつはFAXも紙送りがうまく行かなくなったために買い替えていたのでした。普段はFAX内容を液晶で確認して、必要なものだけプリントする仕組みらしく、紙が無駄にならずにこちらもぐっど。でも電話帳の登録数が150件しかないのは少なすぎ。SDカードも使えるのになんでー?
 道路の草抜きをしたり古新聞をしばったり鉢植えに水を上げたりした。キンカンにものすごい数の花がついていてびっくり。これが全部実になってしまっては栄養が行き渡らないと思うので、どこかで摘果する必要があるんだろうなあ。朝顔はもう人の背丈。がんばってはやく二階まで行ってくれ!

2008年7月17日 (木)

44

  みかりんに無理やり読まされていたまんが「ワンピース」であるが、いつの間にか自ら進んで読むように調教されてしまいました。もう44巻です。この作者の構想力っていうのはホントすごいと思います。細かいエピソードはいろいろあっても、背景にあるであろう大きな物語からはまったく軸がぶれていない。この堂々とした物語運びは、だらだら続けるだけが目的と化したどこぞの作品と違って、すでに結末が決まっているという、潔さがあるせいなのかも知れません。それにしてもメリーちゃん……。

2008年7月16日 (水)

24時間営業年中無休

  24時間営業、年中無休という夢のような居酒屋がある。仕事明けにみんなでその居酒屋に行って、朝からレバ刺し、豚カツ、モツ煮込み。ビールも大瓶があるところがいいですね。レモンサワーもちゃんとレモンをしぼってあって、おいしいです。朝から飲んだくれて幸せ。これで今晩の仕事さえなければ……。

2008年7月15日 (火)

本棚&すだれ

  おととい作った本棚にニスを塗った。乾くのを待って明日以降壁に取りつけるとしよう。
  サンルームの熱さを緩和するために、すだれを買って窓の外に吊るした。とてもじゃないけど日よけのアサガオが二階まで延びてくるのを待っていられないほど暑くなってきたからです。ベランダの手すりに触れると服が白くなるね。

「悪魔占い」「目玉蒐集人」(ひかるこ)

 ひかるこさんの作品は『超短編傑作選』にもいくつか収録されているので、ご存知の方も多いと思います。それでも「ひかるこってだれ?」と思われる方には「ひまわり」さんといった方が分かりがいいでしょうか。もともと冬は「ひいらぎ」夏は「ひまわり」と季節でペンネームを使い分けていたひかるこさんは、名前を変えることに、あまり抵抗がないようです。
 今回の『超短編の世界』のテーマは「恐怖」です。「恐怖」なのですが、正直なところ、ぞっとするほど「怖い」作品は、それほど多くない気もします。すみません。作品のセレクトをしたものがこんなことをいうのもなんですが、じっさい、意味のゆらぎやすい超短編の特性として、「恐怖」すら「恐怖」のままとどまれずに、どこか「うつくしいもの」になってしまう傾向があるようなのです。
 しかし、ひかるこさんの「悪魔占い」は怖い。「なにを考えてるのこのひとは」と言いたくなるほど怖い。悪魔的な力への確信と、理解しがい行為がもたらすオソロシサに、何度読んでも身の毛がよだちます。いまから八年くらい前に書かれた作品ですが、今なお鮮烈な印象を残す、ひまわり……いや、ひかるこさんの傑作です。
 もう一つの作品「目玉蒐集人」はちょっとコミカルな雰囲気もありますが、やはり「悪魔占い」とおなじく、熱にうなされた悪夢のような世界が描かれています。もしも目の前に「なにを考えてるのこのひとは」ボタンがあれば連打してしまうこと請け合いです。もっともっとボタンを連打したい方には『未来妖怪』(光文社文庫)収録のひかるこ作品「壁舐めベロベロン・ビルダー」をおすすめします。読めば腰を抜かします。ほんとどうなってるの、このひとの頭の中は。

2008年7月14日 (月)

週刊現代

  みなさま、お手元の「週刊現代」7/26日号の131ページをお開きください。「カリスマ書店員さんのとっておきオススメ本」のコーナーにて『超短編の世界』が紹介されております。この本を取り上げてくださるなんて、なんてマニアックなコーナーなんでしょう。啓文社コア福山西店、三島政幸さま、どうもありがとうございます。

2008年7月13日 (日)

たなつくりのみやつこ

  棚を吊ろうと考えて板を買った。大工センターへ行けば安いんだけど、めんどくさいのでハンズに行って加工までしてもらった。帰りに寄った有隣堂には『未来妖怪』が平積み。良い本屋さんです!
  そばの里ときわへ『超短編の世界』を差し上げついでに、天ぷら蕎麦でビールを二杯いただいた。昼から飲むビールはうまい!
  家に帰って適当にトントンしているうちに120cmの二段棚と、60cmの棚×2の組立が完成。接着剤が乾くのを待って、あした塗装しようと思う。これで160冊くらいの収納力があるはずなのだが……。

2008年7月12日 (土)

ラジャラウト

  インドネシア料理のラジャラウトでクルプックウダンルンピアヒジャウサテチャンプルサンバルゴレンウダンサンバルムンタナシゴレンタフトロールなどをいただいた。ビールが進むあま辛さです。

2008年7月11日 (金)

「今昔物語異聞」「シベリアの猫」(森山東)

 森山東さんは、もう十年来の超短編の仲間です。森山さんはずっと「舞妓の修業シリーズ」という超短編を書いていらっしゃっていて、だから「お見世出し」という、やはり舞妓ものの作品で第11回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞されたときも、受賞作がどこかで超短編と結びついているような気がして、いっそううれしく思ったものでした。

 さて、森山東さんの場合、最初の段階でぼくが候補にあげたのは三作品。その三作に加えて、森山さんは候補作として、何作品かをメールで送ってきてくださり、やり取りの結果、ひとつは「シベリアの猫」でいこうということになりました。
 しかし、じつはオリジナルの「シベリアの猫」(以下シベ猫)には問題がありました。オチの部分が差別的表現になりはしないかと、森山さんは少々心配されていたのです。そこでオリジナルの「かわいそうな○○○○」を「さまよえる○○○○」に変え、さらに現在あるような形「アラビアの恋人たち」に改稿していただいたのでした。これにて一件落着……。
 とはいきませんでした。永遠の問題作、シベ猫はまたしてもやってくれたのです。そう、世を騒がせた中国の毒入りギョウザ事件が起きたのです。食の安全に敏感になっているご時世に、この内容で大丈夫なのか。森山さんとひげは一瞬凍りつきました。
 ところで、シベ猫を初めてお読みになった方は、そもそもこの作品は「一連の食品偽装事件など、食の問題を題材に書き下ろされたものではないのか」と思われたかも知れません。しかし本作は、じつは2000年に内輪のメーリングリストで発表された、競作「シベリアの猫」への投稿作だったのです。ですからほかにもシベ猫は存在します。有名なところでは「超短編マッチ箱2号」に掲載されたたなかなつみのシベ猫などがあります。
 話はそれましたが、シベ猫は、8年後の世界を予見したかのようなオソルベキ作品だったのです。そんなこんなで男達の決意は揺らぎかけましたが、やはりどうしてもこの独特の毒のある笑いのテイストが捨てがたく、ぼくは掲載に踏み切ることにしました。こわいけど笑える作品は貴重な存在なのです。
 もう一作は「今昔物語異聞」。この作品に関してはふくらまして中篇にしようかという構想もあったそうですが、森山さんは男気をみせて、掲載を許可してくれたのです。ありがとうございます。

 ともかく、『超短編の世界』を出すにあたり森山さんの存在は大きかったと思います。ほとんどアマチュアばかりの集団の中で、プロの作家がいるということは心強いですし、営業サイドからしても売りになったのではないでしょうか。じっさい帯にも森山さんの名が使われております。
 「文学仲間からプロの作家が現れる」ということは、「プロの作家と知り合いになる」ことよりもむずかしいのではないかと思います。森山さんの力をかりて、本を出せたことは、運が良かったと思います。

2008年7月10日 (木)

「はかのうらへまわる」「むすびめ」(松本楽志)

「超短編作家・セレクト14」のコーナの作品は、まず創英社さんのほうで掲載したい作家が指定してあったので、ぼくが各作家に連絡して、作品を取りまとめました。当初はひとり一作品の予定でしたが、その後、ひとり二作品掲載となりました。おおまかには、一作はぼくが載せたいと思った作品、もう一作は各作家さんに自薦してもらうパターンが多かったように思います。

 トップバッターは、松本楽志さん。いわずとしれた超短編マッチ箱の盟友です。彼の場合、載せたい作品が多くて困りましたが、まずは「むすびめ」を選ばせていただきました。これは500文字の心臓第32回競作の投稿作ですが、じつは、おなじ回にもうひとつ松本楽志の「結び目」があります。当時はひとり一作の投稿制限がなかったのです。もうひとつの「結び目」は正選にも選ばれているので、興味のある方はチェックしてみてください。ちなみにオリジナルのタイトルは「結び目」でしたが、松本楽志さんの希望で今回「むすびめ」に変わっています。
 「むすびめ」をよくみると、改行がひとつもありません。編集としてはどこかで改行して左の空白ページを埋めたかったらしいのですが、作者におうかがいを立てる前に、ぼくがそれをお断りしました。なぜならこの作品自体が結び目の連なった"一本のつながったものがたり"なので、改行してしまっては男の子と女の子のからだが離れ離れになってしまうと考えたからなのでした。作者はどう思っているかは知りませんが……。
 さて、もう一本は松本楽志さんご本人に選んでいただきました。「はかのうらへまわる」がそれです。この作品は『超短編の世界』にも作品が収録されている青島さかなさんがかつて主宰していた「千文字世界」でおしくも王様を逃した準キング作品でした(ちなみにぼくの作品は同率3位……)。そのときすでにぼくは一票を投じていて「ぴかぴかした建造物に、裏からそっと入る配慮がみごと。そうでなければ、世界の奥の奥で死と生がそうっと結びあっているさまは、とても覗けなかったでしょう。」とコメントしておりました。そんなわけですんなり掲載作が決まったのでした。
 「はかのうらへまわる」を一番最初に配置したのは「まだ生まれてもないのに」というひとことが、『超短編の世界』というものがたりの幕開けとして、これ以上ふさわしいものがないように思えたからです。そして、その試みは成功したと思っています。この作品は、きっと読者を超短編の世界へ迷いこませてくれるに違いありません。

2008年7月 9日 (水)

ものは附

  つまらないオヤジギャグを総称して「駄洒落」ですませているひとは多い。しかしそういうひとは、はたして洒落とはなにかを理解しているのでしょうか。「洒落」「地口」「語呂合わせ」は混同されがちな言葉ですが、じっさいは、それぞれ違ったルールに乗っ取ったことばあそびなのです。そこんとこよろしく。とはいえ、ぼくもそれらのことばあそびを知ったのは、柳家小ゑん師匠のたわむ連に参加するようになってからのことなので、大きなことはいえませんが。
  「洒落」「地口」など、江戸のことばあそびは「雑俳」という言葉でひとくくりにされます。それら雑俳のなかでも、おそらくもっともむずかしく、もっとも奥が深いと言われるのが「ものは附」です。そもそもこの遊びを理解している人が日本に何人いるのかさえ、定かではありません。
  すっかり忘れていましたが、10日がその「ものは附」のしめ切りでした。お題は「短くてあるするものは」。うーん。そもそも短いものを見つけるのがむずかしい。もっと早くしめ切りに気付いていれば……。でも今から考えます。

2008年7月 8日 (火)

捨てる勇気

  先日植えたアサガオの鉢には、とりあえず短い竹の棒が挿してある。しかし成長の早い株は、たちまちその棒を上りきってしまっていた。「そのうち長い棒に代えてあげなきゃ」と思っていたのだが、きょう見たら、なんとつるが棒からほどけて、アサガオは地面を這っておりました。新たな可能性を求め、すでに所有するものを捨てるこの勇気。見習いたいものである。でもそのままでは邪魔なのでまた棒に巻きつけておきました。
  サボテンの白い花が三つ咲いた。キンカンの白い花は星のようだ。

2008年7月 7日 (月)

そもそも

 さて、『超短編の世界』の掲載作品について、これから一言ずつコメントをしようと思います。とはいっても、各作品についての評は、たとえばハカウチマリさんのブログなどを読んでいただくとして、ここでは、主に作品選考の裏話のようなものを載せていきたいと思っています。まずはことのおこりから。

 そもそも、最初に創英社さんから超短編本の話をいただいたのは、いまから3年以上も前のことでした。当時の方向性としては「500文字の心臓ベスト」といった感じの本を出そうという構想だったと思います。具体的には500文字の選者4人で、超短編の傑作を数十編選んで載せようという企画でした。
 しかし、この企画は思うようには進みませんでした。詳しい経緯は忘れましたが、やはり「売れそうにない」ということだったのではないかと思います。考えても見れば、「超短編を読みたい」なんて思う奇特なひとは、世の中にそうそういそうにありません。それでもぼくは創英社の担当さんとぽつぽつメールのやり取りを続けてチャンスをうかがっておりました。
 やがて、時代がちょっぴりだけ超短編に寄り添いはじめます。800文字の『てのひら怪談』が世に現れて評判をとり、『ひとにぎりの異形』が「星新一の偉業を忘れるな」とばかりにショートショートの魅力を世間に示したのです。
 ここで出版社が提案してきたのが「恐怖」というテーマでした。やはりホラーや怪談は、ある程度売れ行きが計算できるということなのでしょう。作品選考に関しては、当初の4人で行うというところから変えて、ぼくがひとりで行うことになりました。正直なところ、べつにぼくでなくても良かったのだとは思いますが、とにかく選者の視点をはっきりさせる必要があったということです。
 そんなわけで作品選びをはじめました。といってもこの本に載っているすべての作品がタカスギシンタロ選というわけではなくて、それは「超短編作家・セレクト14」と「恐怖の超短編 タカスギシンタロ選」の二つのコーナーに限られます。幸いなことに苦心惨憺して選んだ作品は却下されることなく、すべて掲載していただけることになりました。次回は、まず「超短編作家・セレクト14」の作品から話を進めさせていただきたいと思っております。
  

2008年7月 6日 (日)

アサガオの植え替えお手伝い

  はるばる月島まで出かけてGOさまの路地庭園のアサガオの移植を手伝った。ちょっぴり植え替えのタイミングが遅かったらしく、アサガオはすでにかなりつるを延ばして、互いにからんでいる。作業をしているうちに、土が少々足りなくなりそうだったので、バスに飛び乗って、ビバホームで園芸用土を購入してとんぼ返り。だいぶん暗くなってきたので、急いで作業を進めたところ、けっきょく足りない土はほんのコップ一杯ほどでしたとさ。
  二階から一階に長い麻ひもを張って、本字の作業は終了。お風呂から上がると、おいしいビールとそうめんがおひげを出迎えてくれました。ありがとう。かんぱーい。

2008年7月 5日 (土)

『未来妖怪』(井上雅彦監修/光文社)

  『未来妖怪(異形コレクション40)』(井上雅彦監修/光文社)が今月10日にも書店にならびます。この本には、井上雅彦さんの計らいで、なんと、超短編コーナーが設けられているのです。19人の超短編作家の書き下ろし作品が読めるとあっては、超短編ファンは即、買いでしょう。なにしろ帯にもあるように、ぼくらは超短編団なのですから!
  超短編のコーナー「未来妖怪燐寸匣」を見ていただければすぐ分かるように、タイポグラフィーにも凝ったものとなっております。これは、美柑和俊デザインによる超短編マッチ箱を井上さんに見ていただいたところ、「異形コレクションのデザイナーにも手腕を発揮していただきましょう」ということになった結果であります。字組でもあそべることは、超短編の大きな魅力のひとつですから、それを生かしていただいたことはうれしい。たとえば今回一番の怪作、ひかるこさんの「壁舐めベロベロン・ビルダー」が三段組になっているところなど、思わず「かてるー」と叫んでしまうこと請け合いです。
  もちろん『未来妖怪』は超短編作品だけではなく、さまざまな未来妖怪短編群がページ狭しと蠢いている、黒くて濃密な一冊です。発売まで今しばらくお待ちください。

  漁師の山さん、その空手仲間のすぎちゃんらと飲んだ。一件目は20%の割引券をもらったから入ったチェーン店。店員がなぜか乾杯の音頭を取りたがったり、アジアンダイニングを名乗る割には、食べものが中途半端に無国籍風だったりと、いろんな面でちぐはぐな店だった。
  二件目はハウスワインの量り売りをしてくれるというなかなか気のきいた店。これならちょうどいいだけ飲めるから、ワインが余ったりせずにいいんだよね。一本飲みきっちゃったからあんまり量り売りの意味はありませんでしたが。

  

2008年7月 4日 (金)

コトリの宮殿第一回募集スタート

  コトリの宮殿第一回の募集がはじまりました。このコンテンツは自由なタイトルで作品を送っていただき、松本楽志、タカスギシンタロ、たなかなつみらが順に選者を担当し、優秀作を選ぶ、というものです。しかし、今回はちょっと変則的に、選者は松本楽志とタカスギシンタロのふたりで行いたいと思います。
  なぜかというと、今回の規定部門「カキワリ超短編・動物園」の作品募集が『超短編マッチ箱』の作品募集も兼ねているからなのです。『超短編の世界』より掲載されるのがむずかしいと言われるマッチ箱に掲載されるチャンスです! もちろん、マッチ箱に掲載するにあたっては別にご連絡させていただきますので「作品は送りたいけどマッチ箱に作品を載せたくはない」というひともどうぞ安心を。
  どうぞみなさまふるってご応募を。募集要項は→こちらです。

2008年7月 3日 (木)

休憩疲れ

  職場の休憩室へ続く廊下が工事のために封鎖されてしまって、いちいち外から回らないと休憩室に入れなくなってしまった。休憩時間は短いので、ご飯を食べるためには、往復時間を考慮してちょいと小走り。休憩のために息が上がるとは。

2008年7月 2日 (水)

朝顔の鉢替え

  スーパーで園芸用土を二袋買ってきて、えっちらおっちらかついで帰った。きょうは朝顔の苗の鉢替え作業。苗は全部で10鉢なのに、土が9鉢分しかなかった。おしい。こいつは庭に直接植えちゃうか。

2008年7月 1日 (火)

コンビニビール

  仕事が早く終わったので、ズーミンさんとコンビニでビールを一杯。実際は3本ほど飲みましたが、それにしても駐車場の車止めに3時間も腰掛けていようとは。みなさん通勤ご苦労さん。朝の日差しがまぶしいです。

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