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2008年7月 7日 (月)

そもそも

 さて、『超短編の世界』の掲載作品について、これから一言ずつコメントをしようと思います。とはいっても、各作品についての評は、たとえばハカウチマリさんのブログなどを読んでいただくとして、ここでは、主に作品選考の裏話のようなものを載せていきたいと思っています。まずはことのおこりから。

 そもそも、最初に創英社さんから超短編本の話をいただいたのは、いまから3年以上も前のことでした。当時の方向性としては「500文字の心臓ベスト」といった感じの本を出そうという構想だったと思います。具体的には500文字の選者4人で、超短編の傑作を数十編選んで載せようという企画でした。
 しかし、この企画は思うようには進みませんでした。詳しい経緯は忘れましたが、やはり「売れそうにない」ということだったのではないかと思います。考えても見れば、「超短編を読みたい」なんて思う奇特なひとは、世の中にそうそういそうにありません。それでもぼくは創英社の担当さんとぽつぽつメールのやり取りを続けてチャンスをうかがっておりました。
 やがて、時代がちょっぴりだけ超短編に寄り添いはじめます。800文字の『てのひら怪談』が世に現れて評判をとり、『ひとにぎりの異形』が「星新一の偉業を忘れるな」とばかりにショートショートの魅力を世間に示したのです。
 ここで出版社が提案してきたのが「恐怖」というテーマでした。やはりホラーや怪談は、ある程度売れ行きが計算できるということなのでしょう。作品選考に関しては、当初の4人で行うというところから変えて、ぼくがひとりで行うことになりました。正直なところ、べつにぼくでなくても良かったのだとは思いますが、とにかく選者の視点をはっきりさせる必要があったということです。
 そんなわけで作品選びをはじめました。といってもこの本に載っているすべての作品がタカスギシンタロ選というわけではなくて、それは「超短編作家・セレクト14」と「恐怖の超短編 タカスギシンタロ選」の二つのコーナーに限られます。幸いなことに苦心惨憺して選んだ作品は却下されることなく、すべて掲載していただけることになりました。次回は、まず「超短編作家・セレクト14」の作品から話を進めさせていただきたいと思っております。
  

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