« スピーカー修復 | トップページ | うまくいったよお立ち会い »

2009年1月17日 (土)

歌舞伎座さよなら公演

  歌舞伎座さよなら公演へ行った。演目は「祝初春式三番叟」「俊寛」「十六夜清心」「鷺娘」。
  船を見送る「俊寛」の声にならない声。いつまでも船を追い続ける俊寛のこころには、単なる絶望だけではなくて、怒りと悲しみとよろこびがない交ぜになった、何ともいえない狂おしい感情が渦巻いている。流人の島にただ一人残された俊寛に涙する観客はしかし、どこかで自分自身がこの世の中で俊寛に他ならないことに気づいているのかも知れません。だから最後のシーンがぐっとくるのだと思うのです。
  今回で歌舞伎座にはしばしさよならだが、二階の踊り場にある川端龍子の絵に最後にまた会えたのでちょっとうれしかった。なぜか真っ青な獅子が牡丹の花をくわえている図柄なのだが、よく注意してみると、獅子の向こう側に一枚の花びらが落ちている。そうか、獅子は自分の右側から牡丹の花を口でくわえてちぎり、さっとこちらに差し出したのだ。だからそのときに花びらが落ちたのだ。獅子の向こう側で牡丹の園がざわついている音が聞こえたような気がした。
  夜はSOARの撤収作業。忙しくて今回は会期中にお手伝いにいけませんでした。すみません。足をお運びいただいたみなさま、どうもありがとうございました。ぼくんとこはそれほど新しいのはなかったけど、ほかの人たちの展示でお楽しみいただけたことと思います。

« スピーカー修復 | トップページ | うまくいったよお立ち会い »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/126363/43807111

この記事へのトラックバック一覧です: 歌舞伎座さよなら公演:

« スピーカー修復 | トップページ | うまくいったよお立ち会い »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ