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2012年6月17日 (日)

スイーツ超短編作例「おかしな町」(タカスギシンタロ)

    おかしな町   タカスギシンタロ

 警察に電話しようとしたが、手の中のそれは携帯ではなく板チョコだった。車をぶつけたのはねじり飴の電柱。ぐにゃりと曲がった電柱に足を上げているのは砂糖菓子の犬だ。犬は座り込んだ私の顔をぺろぺろ舐める。私の顔にはクリームがべったりとへばりついていた。
 エアバッグの代わりにシュークリームが作動したのがそもそもの間違いだった。公衆電話を探しに行こうにも、クッキーの歩道はさくさくと足元で沈むばかり。そうこうするうち、高く昇った太陽に熱せられたチョコレートの坂道は、ゆっくりと車を流しはじめた。(シュークリーム)

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