2012年6月17日 (日)

【募集】スイーツ超短編※募集は終了しています。

※この記事の募集は終了しています。(2012.09.03追記)

□□スイーツ超短編

フリーペーパー「コトリの宮殿」で超短編を募集します。この記事の下にあるケーキの写真を見てイメージした超短編をお送りください。くわしくは募集要項をお読みください。

□募集要項

この記事の下にあるケーキの写真を見てイメージした超短編をお送りください。

・作品の長さは500文字以内。
・タイトルは自由です。
・ケーキの名称は文中に入れても入れなくても可。
・第一期しめ切りは7月1日(日)(たぶん第二次募集あり)。
・タカスギシンタロが選者をつとめます。
・優秀作品はフリーペーパー「コトリの宮殿」に掲載します。
・例によって原稿料は出ませんが、掲載紙を差し上げます。
・掲載者にはタカスギからおいしいプレゼントがあるかも……。

※作品はメールにてタカスギシンタロまでお送りください。
 メール:

 筆名
 メールアドレス
 作品タイトル
 本文
 選択したケーキ

以上の記述をお忘れなく。

□作例→「おかしな町」タカスギシンタロ作(シュークリーム)


□ケーキ写真(写真提供 Pâtisserie COMME DESSERT

1.チーズケーキ:濃厚なチーズに、チーズ好きのあなたもきっと満足。
014b


2.レモンのタルト:タルト生地にレモンクリーム、メレンゲをのせた清涼感のあるタルト。
018b


3.イチゴのムース:見かけも中味もラブリーなムースケーキ。
024b


4.モンブラン:どこのケーキ屋さんでもモンブランはたいてい一番人気。
027b


5.シュークリーム:クッキー生地をのせて焼き上げ、さくっとした食感を強調。
028b


6.ザッハトルテ:重すぎず、軽すぎず、ちょうどよい食感のチョコレート生地をしっかりチョコレートなフォンダンでコーティング。
031b


7.ショートケーキ:イチゴ+スポンジ+ホイップクリーム=誰でも知ってる定番ケーキ。
026b


8.フルーツタルト:色とりどりのフルーツがたっぷり。香ばしいタルトとカスタードが味の引き立て役です。
021b


9.ホールケーキ:ああ、あこがれのホールケーキをひとりじめ。
032b


スイーツ超短編作例「おかしな町」(タカスギシンタロ)

    おかしな町   タカスギシンタロ

 警察に電話しようとしたが、手の中のそれは携帯ではなく板チョコだった。車をぶつけたのはねじり飴の電柱。ぐにゃりと曲がった電柱に足を上げているのは砂糖菓子の犬だ。犬は座り込んだ私の顔をぺろぺろ舐める。私の顔にはクリームがべったりとへばりついていた。
 エアバッグの代わりにシュークリームが作動したのがそもそもの間違いだった。公衆電話を探しに行こうにも、クッキーの歩道はさくさくと足元で沈むばかり。そうこうするうち、高く昇った太陽に熱せられたチョコレートの坂道は、ゆっくりと車を流しはじめた。(シュークリーム)

2008年9月 9日 (火)

超短編作品を募集します

■■超短編作品を募集します。

今回はコトリの宮殿別館として「アトリエ超短編」を募集します。
山下昇平氏制作のオブジェの写真を見て、自由な発想で作品を書いていただこうという企画です。

優秀作品は、2008年12月14日(日)に行われる超短編イベントで、ゲスト朗読者に読んでいただくという趣向になっております。どうぞ奮ってご参加ください。

■■「アトリエ超短編」募集要項

選者:松本楽志・タカスギシンタロ・山下昇平
締切:2008年10月13日(月)
発表:12月14日(日)の超短編イベント内。
ごほうび:優秀作品はゲスト朗読者によって朗読されます。

くわしくは超短編マッチ箱の応募要項をごらんください。

2008年1月14日 (月)

自由題 Now and then

  コトリの宮殿第−1回をアップしました。掲載された皆さま、おめでとうございます。せっかく送っていただいたのに掲載されなかった皆さま、申し訳ありませんでした。次回の選は松本楽志が行なう予定ですので、そちらの方にも送ってみてください。コンテンツが正式にスタートしたら、たなかなつみやその他のゲスト選者もお迎えしたいと考えておりますのでお楽しみに。
  次回はもうちょっと宣伝して、作品数が多くなればなあと思います。2月中の開催を予定していますので、よろしくお願いいたします。

【発表】超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回

  タカスギシンタロです。お待たせしてすみませんでしたが、第−1回コトリの宮殿の作品発表をさせていただきます。
 今回作品をお送りいただいたのは(まったく宣伝してないので当たり前ですが)すでに500文字の心臓でご活躍の方たちばかりでした。ですからピントのずれた作品はひとつもありません。どれも超短編としてきちんと成立している作品ばかりで、これはこういった投稿コンテンツとしては希有なことだと思います。すばらしい。
 しかし「これはひどい」という作品がない反面「これはすごい」という作品もありませんでした。そのあたりはちょっと残念ですが、自由題復活の足がかりとしては上々のスタートではないでしょうか。投稿してくださったみなさま、ありがとうございます。
 それでは作品の発表です。

   規定部門は  こちら
   自由題部門は こちら

【発表】超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回〈規定部門〉

□□超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回□□

◇◇規定部門〈ハメコミ超短編〉「つるはし」「ポスト」「滝」

◇掲載作


『昨日、犬が死んだ』 葉原あきよ →読む

『届きたい』 砂場  →読む


 〈ハメコミ超短編〉は指定した三つのことば(今回の場合は「つるはし」「ポスト」「滝」)を折り込んで作品を作るコーナーです。作品の内容はもちろん、指定語の使い方も選考のポイント。当然、あまりに安易に単語を並べただけの作品は評価が低くなってしまいます。
 葉原あきよさんの『昨日、犬が死んだ』は「つるはし」という単語がなければこうも破壊的にはならなかったであろう点で、うまくお題にひっぱられた作品。たいせつなものの死を受け入れるまでのこころのあり方を描いたとも思える超短編で、ついに生者と死者がひとつになるラストには、小さな救いがあります。
 砂場さんの『届きたい』はお題のことばを大道具的に配した演劇舞台のような構成。「つるはし」の使い方もちょっとひねってあります。ポストの口→滝→つるはしと、お題のことばを「何かに向かうもの」として結びつけた手腕を買いました。「会いたい」とか「そばにいたい」とかいう気持ちの奥には、じつは「届きたい」という気持ちが隠れているのかもしれません。

◇もう少しで掲載

・『春の訪れ』
 後半だけで十分おもしろいので前半は必要ないかも。

・『つるとつるはし』
 五段からなる作品ですが、格段の結びつきがゆるい上にお題のことばの連携も少なくて、ちょっと物足りない印象です。

・『妊孕性と価値』
 遺伝子の振舞いをダイナミックに描写したところは、見立てとしておもしろいのですが、肝心のものがたりが希薄でした。おしい。

・『スノーボールアース』
 近未来北海道SFとしてなかなかに読ませる作品。掲載しようかどうか迷いましたが、しばれるので今回は見送りです。

昨日、犬が死んだ


昨日、犬が死んだ


 昨日、犬のリッキーが死んだ。
 散歩の必要はないのにいつものように目が覚めてしまい、せつなくなって僕は外に出た。玄関脇にある犬小屋に向かって僕は小さく呼ぶ。
「リッキー」
 すると、うぉんと鳴く声が犬小屋から聞こえた。
 まさか。慌てて僕は中を覗く。やはり誰もいない。しかし鳴き声は聞こえ続けている。
 犬小屋だ。犬小屋が鳴いているんだ。
 僕は怖くなって物置に駆け込みつるはしを持ってきた。それを犬小屋に振り下ろすと、声は止んだ。
 ほっとしたのもつかの間、今度は後ろから、わんという鳴き声。朝刊を吐き出して、ポストが鳴いているのだ。僕はまたそれを壊す。
 ポストが鳴き止むと、門扉が、ばうぅんと鳴いた。僕はそれも壊す。
 ブロック塀、敷石、ポーチの柱、傘たて。次から次へと鳴き出し、その度につるはしで壊した。
 玄関ドアに裂け目を入れたら声は止んで、僕は滝のような汗を流して倒れこんだ。
「くぅん」
 ため息の代わりに僕の口から出たのは鳴き声だった。
 仰向けのまま、つるはしを持ちあげようとしてやめた。僕は僕を壊せない。
「しかたない。散歩に行くか」
 僕がそう言うと、
「わんっ」
 リッキーは元気よく返事をした。


作者:葉原あきよ

届きたい


届きたい


 冬で単に寒かったからかも知れないが、なぜだか急に届きたくなって、ポストに身を投げた。赤い外見でも中は暗い。暗い暗いと思っていたら目が慣れて、着いたところは霧の中だった。しばらくすると霧は晴れ、なんとかという滝の裏手に出た。飛び散る水がまったく寒々しいが、カウンターが拵えてあって、幾人もが、酒をあおったり、あたりめを噛んだりしている。そんなことをしていても届きゃしないんだよと思うが、みんな結構満足そうに顔を赤くしているので、口には出せなかったし、思ってしまった自分の方が間違っているような気にもなった。今更、混ざってちょっと一杯ともいえない。しょうがなく、滝壺の袂から架かっているつるはしを渡った。つるはしは細く、心細い。いよいよ届かない気がして、悲しくなる。下を見ると、奈落のようだった。こんな思いをするなら、そろそろ長くなっていたのだし、気分転換に髪でも切るんだった。気持ちはいよいよ重くな
り、ああもう絶対に届かないよ……と、渡り終えたところに床屋があった。見ると田部さんだ。私は嬉しくなってしまって、どうしたんですかこんなところでと駆け寄ると、「いえね、ちょっと出張に」と床屋はいう。


作者:砂場

【発表】超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回〈自由題部門〉

□□超短編自由形「コトリの宮殿」第−1回□□

◇◇自由題部門

 自由題部門では文字通り、500文字以内ならタイトルも内容も自由に作品を書いていただけます。しかし自由だから書きやすいかといえばそうともかぎりません。何らかのしばりがあった方が書きやすいという人も多いのではないでしょうか。その証拠に、今回は規定部門にくらべるとちょっと低調だったようにも思います。そして選評も、じつはしばりがあった方がやりやすいのです。


◇掲載作


『嘯く』 不狼児  →読む

『都会の鳥』 はやみかつとし  →読む

『恋文』(参考作品)たなかなつみ  →読む

 不狼児さんの『嘯く』は「某国の科学者」とか「反重力爆弾」などの大げさな表現が少々気になったのですが、ものすごい破壊力を秘めたものが、ほんのかすかな効果しか及ばさないところがすばらしく、その一点で掲載です。
 はやみかつとしさんの『都会の鳥』は“オトナ”な作品。一羽の鳥を描いた作品ではありますが、じつは摩天楼を見上げる人間を描いた作品かも知れません。
 選者であるにもかかわらず作品を送りつけてきたたなかなつみさんの『恋文』は、超短編としては少々冗長で、たなか作としてはキレがないように思います。しかしぎりぎり掲載レベルには達しているように思えるので、参考作品として掲載します。自由題コンテンツが正式にスタートしたらもう送ってこないように!

◇もう少しで掲載

・『ブロンソンズ』
 おそろしい行為に隠れた「どこか笑える」側面をうまくついています。リズム良い擬音のほかにもうひとつ何かしかけがあれば……。

・『みのりのあきですよ』
 完成度では今回の投稿作でいちばんでしたが、超短編としてはやや枠におさまりすぎた感があります。

嘯く


嘯く


 八日付○×新聞夕刊の記事によれば、
「敵を根こそぎにするのだ」
 と宣言して某国の科学者が開発した反重力爆弾は、メガロポリスを根こそぎ三十メートル浮上させるはずだった。が、実験の結果、地下鉄の排気口から吹く風がスカートを持ち上げる程度の力しかないことがわかった。
 風もないのに突然、スカートがまくれてしまって、女たちはさぞや迷惑したことだろう。


作者:不狼児

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